"雪峠の五発" 第5話
『ご主がなぜ消えたのか。あの峠で本当は何が起きたのか。13より今の方が分かることもあるといます』
美咲はすぐには返事をしなかった。
数、京で瀬と会った。
瀬は古い事件記事をまとめたファイルを持参していた。
「私は、ご主が自分ので失踪したとは考えていません」
美咲は顔をげた。
「どうして?」
「パトカーの状態です」
瀬は記録を指差した。
「制も袋も残っている。でも懐灯はから約50mれた斜面でた。何か目があって、展望台かられたと考える方が自然です」
「事故では?」
「事故も否定できません」
瀬ははっきり言った。
「だから、調べたいんです」
美咲はい考えた。
やがてさくをげた。
「お願いします」
13止まっていたが、再びき始めた。
瀬は2006の記録を最初から洗い直した。
警察の公資料。
当の聞記事。
気象観測データ。
峠周辺の図。
事記録。
集められるものはすべて集め、系列に並べた。
1115午5過ぎ、匿名通報。
午615分、慎也が現到着を無線連絡。
その消息。
午8、パトカー発見。
夜から捜索始。
当の積量と向きも調べた。
瀬が特に注目したのは、懐灯が発見された位置だった。
展望台から約50m。
慎也が単純に転落したのなら、なぜ遺体がその周辺で見つからなかったのか。
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そしてなぜ、13になって懐灯だけが表面へてきたのか。
答えを求め、瀬は何度も峠へ通った。
。
。
。
そして。
があるとないでは、景がまるで違う。
には簡単に見える窪が、には完全にで覆われる。い岩も面の段差も消え、数メートル先の形さえ判断しにくくなる。
あるの、瀬は峠くに暮らす80代の古老を訪ねた。
老は峠でまれ育ち、若い頃は林業の仕事をしていた。
慎也の事件について尋ねると、老はしばらく黙ったで言った。
「あの展望台のには、昔の坑がある」
瀬はわずを乗りした。
「坑?」
「治の頃にを掘っとったらしい。わしが子供の頃にはもう使われとらんかった」
「入は?」
「戦に危ないから埋めた」
老はの方向を指した。
「ただな。ってのはが埋めた通りにはならん。崩やでがけば、昔の穴がくこともある」
瀬は図を広げた。
「所は分かりますか?」
老は目を細めながら、展望台の周囲を指した。
「この辺だったとう」
懐灯発見点とかった。
瀬はすぐ警察へ連絡した。
しかし返答は慎だった。
「廃坑については当も報がありました」
「調べたんですか?」
「表から確認できる入はありませんでした」
「表に見えないだけかもしれないでしょう」
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「13の事件です。現の報だけで規模な発掘をうことは難しいんです」
予算。
員。
全管理。
警察が簡単にけない理由も、瀬には理解できた。
だから自分で証拠を作ることにした。
質調査会社へ相談し、岳質の専にも話を聞いた。最終に、レーダーを使用して展望台周辺の構造を調査する計画をてた。
20199。
専と許を得た調査チームが峠へ入った。
レーダー器をしずつ移させ、面のへ磁波を送り込む。
初は目った反応がなかった。
2目。
展望台から約60mれた斜面で、質学者のが止まった。
「もう度ここを通します」
何度か測定する。
結果は同じだった。
「空洞があります」
瀬の背に緊張がった。
「どのくらいです?」
「約3m」
「きさは?」
質学者は画面を指した。
「自然にできたさな空洞ではありません。横方向に続いている能性があります」
瀬はすぐに警察へ資料を提した。
今度は警察もいた。
翌。
発掘許がり、が峠へ入った。
美咲と陽菜も現くまで来ていた。
ショベルカーがを掘り返す音がに響く。
1m。
2m。
そして3m。
突然、作業員が械を止めた。
「コンクリートがあります」
のから古い物が現れた。
崩れた壁。
その部には隙があり、さらにを取り除くと、黒い穴が姿を現した。
老が語った廃坑だった。
警察の岳救助隊員が装備をえた。
ヘルメット。
ライト。
酸素濃度計。
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