"ETCに残らない白バイ" 第3話
本もバイクも見つかっていないこと。
制を着たバイ隊員が、昼の公共施設から消えた。
異常な事件は、すぐに全国へ報された。
捜査本部が最初に点を置いたのは、バイを持ちった物の特定だった。
監カメラの映像は何度も再された。
ヘルメット。
サングラス。
警察官の制にも似た濃いの装。
顔はほぼ隠れている。
映像から体格を測定すると、よりがく、肩幅も広い。男性である能性が極めてかった。
問題は、その物がどこへ向かったかだった。
午1123分。
バイは湾岸幕張PAをて、関自へ戻っている。
複数の通過記録との報を突きわせると、なくとも定区を方向へった能性があった。
しかし、そのの料所通過記録が見つからなかった。
当、ETCはすでに導入され始めていたものの、現ほど普及していなかった。のバイにもETC載器は搭載されておらず、料所を正規に通過して速をりれば、料所側にも何らかの記録や目撃が残る能性がかった。
それが、ない。
「速からていない?」
会議で1の刑事が呟いた。
「しかし、ずっと本線をっていたなら、どこかのカメラに映るはずだ」
「両に積み替えた能性は?」
「速でか?」
考えられるのは、本線から通常とは異なる所へ入り込んだか、別の両へバイを移した能性だった。
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警察は管理会社にも協力を求め、当利用能だった通データを調べた。
ETCを利用した周辺両のログ。
料所の記録。
監設備。
作業用の入。
だが、のバイが料所を通過した形跡はてこない。
「ここまでった両が、突然記録から消えている」
板に刻と点をき込んだ刑事が言った。
午115分、が湾岸幕張PAへ到着。
午1123分、別がバイで発。
その、通常のを通過した記録がない。
まるで、いバイクだけが速の途で消滅したようだった。
の私活についても調査が始まった。
銭問題。
交友関係。
職でのトラブル。
過の交通取り締まりを逆みしている物がいないか。
婚約者との関係。
どこを調べても、自ら失踪する理由は見つからなかった。
座に自然なもない。
勤務態度は良好。
結婚式の準備もめていた。
には母親と話をし、翌に緒に装を見にく約束までしていた。
「が自分から消えるはずがありません」
正志は捜査員へ何度も訴えた。
「何かに巻き込まれたんです」
島の両親も同じ考えだった。
母親の静子は翌から何度も湾岸幕張PAを訪れた。
娘の写真を胸に抱え、利用者へ声をかけ続けた。
「この子を見ませんでしたか」
何度も同じ言葉を繰り返した。
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「412の午です。バイ隊員なんです」
らないと首を振られるたび、静子はをげた。
父親の健は、元警察官だった。
娘が勤務に消えたという事実を、どうしても受け入れられなかった。
現役代のにも連絡し、自分で図を広げた。
「バイは絶対にどこかへ移している」
脇。
資材置き。
林。
空き。
速周辺の形をつずつ調べ始めた。
「諦めるわけにはいかない。は必ずどこかにいる」
しかし1週が過ぎても、たな掛かりはなかった。
2週。
1か。
いバイクも、本も見つからない。
きく報されていた事件は、やがて聞やテレビで取りげられる回数が減り始めた。
だが族にとって、は止まったままだった。
と正志が結婚する予定だったは、そのまま過ぎた。
式からは何度か確認の話が入った。予定をどうするのか、延期するのか、いったんキャンセルするのかを決めなければならない。
それでも正志は、すぐにはキャンセルできなかった。
「は戻ってきます」
話でそう答えた。
「まだ何も決まっていませんから」
相も事をっていたため、くは言わなかった。
正志の部には、2で選んだ招待状の見本が残っていた。
を基調にした控えめなデザイン。
は派なものを好まず、「これなら配の親戚にも見やすいね」
と笑っていた。
正志は仕事を終えると、々の部へ向かった。
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