"ETCに残らない白バイ" 第6話
「運送関係者かもしれない」
もちろん計だけで職業を断定することはできない。
個でも購入できる。
古品としてに入れた能性もある。
それでも10何もなかった事件に、初めて具体な方向がまれた。
本は次に装へ目を向けた。
当の捜査では、男が警察官に似たを着ていたと分析されていた。
しかし精細化した静止画と実際の制写真を並べると、いくつもの違いが見つかった。
袖の縫い方。
胸元の位置。
ボタンの配置。
のの反射。
「制じゃない」
本は画面を指した。
「作業にい」
濃いの作業のからバイ用の装備の部をにつければ、目には警察官のように見える。
さらに本は、犯だけを見続けるのをやめた。
湾岸幕張PAの駐全体を映した別のカメラ映像を取り寄せ、午1030分から1130分までに入りした両を1台ずつ確認した。
乗用。
トラック。
観バス。
営業。
族連れのミニバン。
何台ものが映っていた。
午1050分頃。
1台のいワゴンが駐へ入った。
本は映像を止めた。
体の側面に会社名のような文字がある。
拡した。
完全には鮮にならない。
それでも数文字を読み取ることができた。
「千葉運輸……」
ワゴンは、が到着する15分ほどにPAへ入っていた。
そして午1130分頃にている。
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が建物へ入ったのは115分。
別がバイでていったのは1123分。
帯がなっていた。
「このを調べよう」
当の企業報を検索すると、千葉運輸という会社は実していた。
県内で企業向け配送をっていた規模の運送会社だったが、2008に経営がき詰まり、すでに会社はなくなっていた。
当の社員名簿を探す必があった。
登記資料。
社会保険関係の記録。
過の取引先。
会社が残した類。
はかかったが、捜査チームは2003に配送ドライバーとして勤務していた物の覧を作った。
何もの名が並んだ。
齢。
。
勤務エリア。
犯罪歴。
事件当の勤務状況。
1ずつ確認していった。
そのに、捜査員の目を引く男がいた。
酒井誠。
2003当、千葉運輸の配送ドライバー。
体格は柄。
会社では千葉県内の速を頻繁に利用する配送を担当していた。
そして酒井には、過の逮捕歴があった。
2000。
交際していた女性への暴事件で逮捕され、執猶予付きの判決を受けていた。
本は酒井の当の写真を入した。
監カメラの物は顔が見えない。
そこでや肩幅、腕と胴体の比率を比較した。
完全な個識別にはならない。
それでも数値はかった。
バイクへまたがったの姿勢から推定されるも、酒井と矛盾しない。
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「酒井誠について、もっと調べる必があります」
本の報告を受け、捜査本部は男の現を追った。
千葉運輸の倒産、酒井は職を転々としていた。
神奈川。
静岡。
。
定期働いては辞め、また別の所へ移っている。
そして直では、阪府内の物流倉庫で勤務している能性が浮した。
この報をった正志は、捜査への参加をく希望した。
事件から10。
正志はもう、31歳だった頃の青ではない。
顔には齢相応の線が増え、の写真を持ち続けた10のさが、その表にも残っていた。
「10待ちました」
司をに、正志は言った。
「酒井が関係しているなら、必ず真相を確認したいんです」
が捜査を妨げる能性があるため、直接の取り調べには関われないと告げられた。
それでも正志は頷いた。
「それで構いません。に何があったのか、それだけりたいんです」
捜査チームは阪へ向かった。
物流倉庫周辺で確認を続けた。
数の夕方。
作業姿の男が倉庫からてきた。
「酒井誠」
写真を見比べていた刑事が呟いた。
10というが男の見を変えていた。
髪はくなり、頬にはい皺が刻まれている。
しかし柄な体格は変わっていなかった。
刑事たちは男へづいた。
「酒井誠さんですね」
男がを止めた。
「警察です。2003412の件で、話を聞かせてもらいたい」
ほんの瞬。
酒井の顔が張った。
その変化を、刑事たちは見逃さなかった。
逃げようとはしなかった。
酒井はしばらく刑事たちを見回した、肩を落とした。
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