みかん小説
本棚

"ETCに残らない白バイ" 第8話

目には警察官のように見えるとった。

そして午1123分。

カメラに記録された通り、バイへ乗って湾岸幕張PAをた。

「どこへ向かった」

刑事が尋ねた。

酒井はしばらく黙った、答えた。

「佐倉方面です」

「料所を通った記録がない」

「途に管理用のがあります」

刑事の目がいた。

酒井は運送業務で周辺を何度もっていた。

関係者が利用する入りや、両から見えにくい脇の位置をいくつかっていたという。

正式なではない。

通常の利用者が使う所でもない。

そこから周辺のへ移り、林の奥へ入った。

「昔の跡がありました」

「そこへバイを?」

「はい」

10バイが通常の料所を通過した記録が残らなかった理由。

それは、ETCログにも所の記録にも現れない経へ持ちされていたからだった。

酒井の供述によって、10理解できなかったバイの軌跡がようやく形を持ち始めた。

湾岸幕張PAから本線へた。

その、正規のインターチェンジまでり切らず、管理用のから別のへ移った。

の捜査でも脇は広く調べられていた。

しかしかられた古い林の先にまで、バイが持ち込まれているとは考えられていなかった。

「最初からその所をっていたんですか」

広告

刑事が尋ねた。

「配送でくを通ったことがありました」

酒井は答えた。

「休憩する所を探していて、度入ったことがあります。奥に使われていないがあるのをっていました」

計画に用していた所ではなかった。

だが、酒井のにはその記憶があった。

偶発に始まった来事ので、過った所を利用したという。

バイをの裏へ置きました。から板や廃材をかぶせて、から見えないようにしました」

「その島さんは?」

「ワゴンです」

「PAに置いたままか?」

れた所まで先に移させていました」

酒井はバイを運んだ、自分の配送へ戻った。

内では、がまだ拘束されたままきていた。

「俺を見ていました」

酒井の声がさくなった。

「ずっと」

は声をせなかった。

それでも酒井がづくと体をかし、必に何かを訴えようとしていた。

「解放しようとはわなかったんですか」

酒井は何度も頷いた。

いました」

「だったら、なぜしなかった」

「捕まるとったからです」

バイへ無断で触れただけなら、まだ結果は違っていたかもしれない。

しかし酒井はを拘束し、ワゴンへ押し込んだ。

さらに警察両を持ちった。

が経つほど、元に戻ることができなくなった。

「このまま島さんを解放すれば、すぐに自分が捕まる。

広告

そう考えた?」

「はい」

「だから命を奪ったのか」

酒井は俯いた。

い沈黙が続いた。

正志は別で、画面から目を逸らせなかった。

刑事がもう度尋ねた。

「酒井。答えてください」

酒井の肩が震えた。

やがてさく頷いた。

「……はい」

たった言だった。

正志ので、10わずかに残していた希望が崩れた。

どこかで記憶を失ってきているかもしれない。

があって帰れないだけかもしれない。

そんな能性が現実にはほとんど残されていないことは、警察官である正志自が最もよく分かっていた。

それでも、本が見つかるまでは完全に捨てることができなかった。

は戻らない。

その事実が、酒井の言で確定した。

正志は子へ座ったまま顔を伏せた。

声はなかった。

肩だけがさく震えていた。

取調では、酒井が続きを話していた。

の命を奪った、何もどうすればよいか分からなかったという。

警察へすることも考えた。

しかし怖くなり、そのまま跡まで戻った。

バイを隠した所のさらに奥。

林の

がほとんど入らない所へを運んだ。

「そこに埋めました」

刑事が所を詳しく確認した。

図が広げられた。

酒井は指でを追った。

佐倉方面から脇へ。

細い

「10経っています。今も分かりますか」

「分かるといます」

酒井は答えた。

「忘れたことはないです」

酒井を乗せた捜査両が、阪から千葉へ向かった。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: