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"35万円の空冷蔵庫" 第8話

「今、俺から8万円を取りに来た理由は、その利息を払うためだ」

美穂は浩司の胸ぐらを掴んだ。

「どういうことよ!」

「ごめん!」

「私、聞いてない!」

「言えるわけないだろ!」

「ふざけないで!」

母はまだ浩司を庇おうとした。

「健の作り話よ! 浩司はそんな子じゃない!」

私は母を見た。

「まだ庇うのか」

「当たりでしょう!」

「なら教えてやる」

私はい声で言った。

「浩司がここまで落ちた最の理由は、母さん、おだ」

その言葉に母の表が凍った。

「私のせいですって?」

母の声がくなった。

「親に向かって何てことを言うの!」

「5、父さんの貯はほとんど残ってないと言ったな」

母は答えない。

「株で失敗した。葬儀代を払ったら何もない。だから活費を援助してほしいと」

弓が私の背を見つめている。

「あれから俺は毎5万円送った。弓のパート代まで計に入れてもらってな」

母の唇が震えた。

「でも実際には父さんのは約3000万円残っていた」

「それは……」

「そのうち2000万円を浩司へ渡した」

「浩司は事業が変だったのよ!」

「だから?」

「弟を助けるのは族でしょう!」

「俺には言も説しなかった」

母は黙った。

「しかも俺には『何もない』と嘘をついて、毎5万円を受け取り続けた」

母の顔からしずつ余裕が消えていく。

美穂は浩司かられ、母を見る。

「お義母さん、本当に2000万円渡したんですか?」

「あなたたち族のためよ」

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「じゃあ、なんで私には言わなかったんですか?」

「浩司が言う必はないって……」

「俺のせいにするなよ!」

浩司が突然叫んだ。

「母さんが勝にくれたんだろ!」

母も鳴り返した。

「あんたが泣きついてきたんじゃない!」

もう責任の押し付けいが始まっていた。

私はその様子を見ながら、5抱えてきた疑問の答えを改めて確認していた。

この親子は族だから助けっていたのではない。

母は浩司を「成功した自の息子」として飾りたかった。

浩司は母をる財布として利用したかった。

利益が致しているだけ成していた関係だった。

「まだ終わってない」

私は言った。

浩司が怯えた目を向ける。

「お、俺の名を保証として勝に使ったな」

美穂が振り返った。

「何?」

浩司はけたまま固まった。

「おを借りた、保証欄に俺の名と、この所をいた」

母が私を見る。

「それなら健が払えばいいじゃない」

私はを疑った。

だが母は本気だった。

「兄弟なんだから。それで全部丸く収まるでしょう」

浩司も、私がらないと見たのかしだけ表を戻した。

「そうだよ兄貴。俺が払えなかったら取りてがここに来るぞ」

美穂も黙っている。

「会社にもられたら困るだろ? 所に変な連が来たら弓さんだって怖いだろうし」

浩司はがった。

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「だったら800万円、兄貴が払ってくれよ」

親戚が襖の向こうにいるとらない男は、ますます図に乗った。

「それと母さんの活費8万円な。今回の材の件は、それでに流してやる」

弓の顔が青ざめた。

私は逆に笑いそうになった。

に流す?」

「そうだよ」

「おが?」

「兄弟だろ」

「終わったか」

「は?」

「言いたいことは全部終わったか?」

私があまりに静かだったため、浩司の表が引きつった。

「おが勝いた保証の件だけどな」

私は資料を枚取りした。

「達也を通して確認済みだ。俺は署名もしていないし、印鑑も押していない」

「だから何だよ」

「おが俺の名を勝き、印まで使ったなら、それはおの責任になる」

浩司の喉がいた。

「すでに弁護士から相方へ連絡を入れてある。俺が保証した事実はない」

「そ、そんな……」

「俺のに取りてが来ることはない」

浩司の膝が再び震えた。

「それと、必なら警察にも相談する」

「兄貴!」

の名を勝に使って借したんだ。俺が黙っている理由はない」

浩司はへ崩れた。

「待ってくれよ……」

「なぜ?」

「俺、終わる……」

美穂がを抱えた。

「私、関係ないからね!」

突然、バッグを掴んだ。

「こんな借まみれの男だってってたら結婚してない!」

「美穂!」

「子供連れて実帰るから!」

「待てよ!」

美穂が玄関へ向かおうとする。

私は言った。

「まだ帰るな」

「何でよ! 私は被害者です!」

「昨、弓の材をべながらSNSへげたな」

美穂のが止まった。

「それはお義母さんが持ってきたから……」

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