みかん小説
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"雪下の赤いマフラー" 第3話

彩は首元に痣を作って学へ来た。

「階段から落ちたと言いました」

田は俯いた。

「でも、私は信じませんでした」

「なぜ?」

「目が怖がっていたからです」

佐藤のペンが止まった。

「その頃、美咲は?」

「いつも2にいました。を止め、彩を守っていました」

田は棚のから古い箱をろした。

には台本やリハーサル記録が残されていた。

「これはの台本です」

赤いペンで量のき込みがある。

あるページに、きく、

『本当の犠牲はこれじゃない』

かれていた。

は?」

「分かりません」

田は首を振った。

「ただ最の練習で、が突然アンティゴネの台を暗唱したんです」

自分の役ではない。

それでも央にち、

「王の法律よりいものがある」

と言った。

さらに、

「正しいことほど、禁止されることがある」

と続けた。

佐藤はその言葉を帳へ記録した。

そして最に尋ねた。

「劇が止になったのは、3の失踪が理由ですか?」

田の顔が変わった。

「正確には違います」

「どういうことです?」

「失踪から延期しろと言われました。保護者から苦があったと」

「誰の保護者ですか?」

「分かりません」

佐藤が帰ろうとすると、田が玄関で呼び止めた。

「佐藤さん」

振り返る。

田の目には涙が浮かんでいた。

「あの子たちは、ただ消えたんじゃありません」

「何か当たりが?」

「田を調べてください」

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佐藤の表が変わった。

「田?」

「田浩。当34歳。文学担当でした。既婚で、2の子供がいました」

田は声を落とした。

徒へな先でした。でも彩に対してだけは……し違って見えた」

そして3が消れた直

は旭川をれ、稚内へ異していた。

浩を追うに、佐藤はもう1か所確認したい所があった。

彩がかつて暮らしていただった。

父の郎は3臓発作でくなり、妻も旭川をれていた。現は吉田という女性がそのを借りていた。

を説すると、吉田は2階へ案内した。

「娘さんの部は、私が入ったもほとんどそのままでした」

古い階段が軋む。

さな部には、ベッドと勉机が残されていた。

のお母さん、最まで何も捨てられなかったそうです」

吉田は窓際の古い座布団を指した。

「それもからあったものです」

佐藤が持ちげると、妙なみがあった。

端の縫い目がし破れている。

指を入れると、内部にいものをじた。

「ハサミを借りられますか?」

に布を切る。

から紺さなノートがてきた。

には、

『私の記』

かれていた。

最初のページは19979

跡は、美咲のものだった。

活が始まった。は楽しそうだけど私はし怖い。双子だから何でも緒だとわれる。でもいつか別々のになるのかな』

最初は普通の記だった。

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授業。

族。

友達。

部活

しかし199810になると内容が変わった。

『今、彩が演劇部のに泣いていた』

『何か言いたそうだった。でも話してくれなかった』

は放っておけばいいと言ったけど、私は気になる』

11

文字はさらに乱れていた。

『今、田がまた彩を授業のに残した』

公平だとっている』

『私は見た。先が彩の肩にを置いたまま、ずっとさなかった』

117

が彩の鞄を漁っていた』

『何かを探していた』

『アンティゴネは私の役だったと言って泣いた』

『でも本当に欲しいのは役じゃない。田から彩が受けている特別な関なんだとう』

佐藤はページをめくった。

インクがきく滲んでいる。

『彩が全部話した』

そのに、

『田が怖い』

『もし族にられたら、が終わると言われたらしい』

そして次のページ。

きな字で3だけ。

『1は妊娠している』

『1は恐れている』

『1は嘘をついている』

佐藤は息を止めた。

1110

失踪の2

『計画をてた』

は救済と言う』

『私は逃げるだけだとう』

『彩は最段と言う』

、田に会う』

『全部終わらせる』

そこで記は突然途切れていた。

のページは破られている。

ただ裏表の内側に、震える文字があった。

『もし劇が演されなければ、結末はそれほど痛くないかもしれない』

警察署へ持ち帰った佐藤は、もう度最初から読み直した。

その、119のページの端にさな文字を見つけた。

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