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"20億追放妻の封筒逆転" 第12話

健也とまで付きっていた男性だった。

完全に関係が切れていたわけではなく、妊娠期がなっていた。

美奈自も確信はなかったという。

それでも。

健也へは「違いなくあなたの子」と言った。

理由を尋ねられた

彼女は泣きながら答えたそうだ。

「あなたを失いたくなかった」

私はその話を。

野寺弁護士を通じてった。

はしなかった。

でも。

勝ち誇る気にもならなかった。

美奈もまた。

斎藤という巨で。

「子どもを産める女」という価値にしがみついたのかもしれない。

義父は。

信託の件をきっかけに。

健也の継者就任をへ戻した。

その理由は双子だけではない。

20億円を払って私を追いした連の対応や。

健也が自分の妊検査結果を族に隠し。

私だけが原因であるかのような状態を放置したこと。

それら全てを。

継者としての判断力に問題がある」と見たらしい。

義母から私に話が来たのは。

結婚式が止になってだった。

「結菜さん」

声は疲れていた。

「お話できますか」

「はい」

「今回のこと」

し沈黙。

「あなたが仕組んだとはっていません」

「そうですか」

「弁護士から聞きました。あなたは必な資料を提しただけだったって」

「はい」

義母はく息を吐いた。

「私は……あなたに謝らなければならないわね」

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なら。

その言葉を聞くことを。

どこかで望んでいたかもしれない。

今は。

議なほど何もじなかった。

「何についてですか?」

「全部よ」

義母の声が震えた。

「子どもができない原因を、あなたにあるとい込んでいたことも。健也の話だけを信じたことも。美奈さんが双子を妊娠した途端、あなたを邪魔者のように扱ったことも」

私は湊を抱きながら聞いていた。

息子は腕ので眠っている。

「20億円を渡せば、全部きれいに終わるとってた」

義母が言った。

「本当に愚かだったわ」

「そうですね」

わず本音がた。

話の向こうが静かになった。

私は続けた。

「でも、もう終わったことです」

「結菜さん」

「私は戻りません」

「分かってる」

「湊も、斎藤で育てるつもりはありません」

「……ええ」

「祖母として会いたいなら、将来考えます。でも条件があります」

義母は黙って聞いた。

「私をび越えて、湊のを決めようとしないこと。おで何でも決められるとわないこと。そして、あの子に『斎藤の跡継ぎだから』と背負わせないこと」

い沈黙。

やがて。

「分かりました」

と聞こえた。

その声は。

初めて。

斎藤ではなく。

ただ老いた女性の声に聞こえた。

健也からも連絡が来た。

《会って話したい》

私はすぐには返事をしなかった。

ビデオ通話だけなら。

と答えた。

画面に映った健也は。

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よりさらに痩せていた。

「結菜」

「元気?」

「まあ」

し笑う。

でも。

笑顔はすぐ消えた。

「全部終わった」

私は静かに聞いた。

「結婚式?」

「それも」

健也は窓のを見た。

「父から、継者の話もに戻すって言われた」

「そう」

「美奈とも別れた」

「そう」

「双子については、父親の男性と向こうで話してる」

私は頷いた。

健也がこちらを見た。

「本当に何もわないの?」

「何が?」

「僕が全部失ったこと」

私はし考えた。

「昔の私なら、しは『ざまあみろ』ってったかもしれない」

健也が苦笑した。

「今は?」

「そんな余裕ない」

「湊?」

「うん。3おきに起こされるから」

健也が初めてし笑った。

私も笑った。

「結菜」

「何?」

「やり直せないかな」

その言葉は。

いつか必ず来る気がしていた。

私は湊の寝顔を見た。

「無理」

迷わなかった。

「美奈の子が自分の子じゃなかったから?」

「違う」

「じゃあ」

「あなたが私をしてたに、私はあなたを必としてた」

健也は黙った。

「でも、あなたが私を捨てたあと、私はつ方法を覚えた」

「結菜」

「今の私には、あなたが戻ってこないと困る理由がないの」

健也の目に涙が浮かんだ。

それでも。

私は目を逸らさなかった。

「湊のお父さんでいてくれるなら、それは拒まない」

「夫には?」

「戻らない」

い沈黙のあと。

健也は頷いた。

「分かった」

今度のその言葉だけは。

し信じてもいい気がした。

私はまだメルボルンにんでいた。

帰国禁止のという条項は、義実側から正式に解除された。そもそも私の弁護士は最初からその条項にい疑問を持っていたが、私は急いで本へ戻る理由もなかった。

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