みかん小説
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"60代からの第二の人生" 第7話

波さんが苛ちと恐怖を隠せない様子で、直哉の肩を激しく揺さぶる。

「ねえ! 本当にどうするの!? 子供たち、歳と歳と歳と歳よ!? の結菜ちゃんなんてまだオムツも取れてないのよ! ご飯はどうしてるの!?」 「分かってるよ! でも今すぐ本に引き返したら、往復の航空券代万円とホテル代が全部パーになるんだぞ!」 「おの問題じゃないでしょ! 子供たちに何かあったらどうするのよ! 警察汰になったらあなたの医者のキャリアだって傷がつくのよ!」 「じゃあおで帰れよ! 俺は普段の激務と術で疲れてるんだ! そもそもハワイにきたいって言いしたのはおだろ!」 「何よそれ! 『母さんに万もらったからタダでけるぞ、子供も押し付ければいい』って浮かれて予約したのはあなたじゃない!」

せっかくのハワイ旅の初、部は罵声と号に包まれ、夫婦喧嘩が果てしなく続いていた。

の昼。 直哉のスマートフォンに、見らぬ本の固定話番号から着信が入った。恐る恐る話にると、実の隣にからのりの苦だった。

『もしもし、川さんのお宅ですか? お隣の者ですけど! 昨晩からお子さんたちの泣き声と叫び声が凄くて、所迷惑なんですけど! 親御さんはいらっしゃらないんですか!?』 「あ、すみません! 今、仕事の都ていまして……」

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!? さな子供たちだけでに放置してるんですか!? ネグレクトですよ! これ、警察と児童相談所に通報されるレベルですよ!』 「す、すぐ戻るように配しますから! 警察だけは勘弁してください!」

直哉は脂汗を垂らしながら話を切ると、激しい痛にを抱え込んだ。

さらにには、本の女・美咲から泣き叫ぶ声で国際話がかかってきた。

『パパぁ……うわーん……結菜ちゃんがおしてフーフー言ってるの……おでこがすごくいの……分あるの……』 「嘘だろ……」

波さんが髪を振り乱して受話器を奪い取る。

「もう限界よ! 今すぐ航空券取って帰りましょう!」 「クソッ、今から当航空券を取ったら、正規料万以かかるぞ……! 正だぞ……! 母さん……母さんさえ連絡がつけば……!」

息子夫婦が絶望の淵でを抱えていたその、私たち夫婦はホテルのプライベートビーチで、よい波音を聞きながらパラソルので読を楽しんでいた。

「ねえあなた、見て。あそこのビーチチェア……直哉たちじゃない?」

私がサングラスをしずらして指を差すと、くのパラソルのに、顔を真っ青にしてスマートフォンを睨みつける直哉と、ハンカチで顔を覆って泣いている波さんの姿が見えた。

「本当だな。随分と険しい顔をしてるじゃないか。楽園ハワイを全く楽しめていないようだな」

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「自業自得よ。私たちに無断で子供を押し付けてきた報いよ」 「その通りだ。さあ京子、テラスレストランへ美しいシーフードランチをべにこう」

私たちはがり、息子夫婦に背を向けて優雅に歩きした。

。 ホテルの部で完全に精神に追い詰められた波さんは、縋るような目で直哉を見つめた。

「直哉さん……お父さんのご実か、親戚に連絡してみたら? お父さんのご兄弟なら、お義母さんたちの居所をってるかもしれないじゃない!」 「そうか……! 親父の兄貴、叔父さんならってるかも!」

直哉は藁にもすがるいで、浩司の兄である叔父へ国際話をかけた。呼びし音が数回鳴った、のんびりとした叔父の声が聞こえてきた。

『おう、直哉か。どうした、正から珍しいな。ハワイはどうだ? 楽しんでるか?』 「叔父さん! 親父や母さんの居所をりませんか!? にいなくて連絡もつかないんです!」 『ああん? 浩司なら末の頃に話があったぞ。「急用で旅く」って嬉しそうに言ってたな』 「旅!? どこへったんですか!?」 『さあな、所までは聞いちゃおらんが、「も休まず厨で働いてくれた妻のために、今は夫婦入らずでゆっくり贅沢してくるんだ」って、浩司が本当に嬉しそうに言ってたぞ。あいつ、昔から器用だが、いい旦になったもんだな。

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