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完結第5話
旅行中の夫に告げなかった葬儀
夫・優斗と義母が海外旅行を楽しんでいる最中、義父が突然倒れた。 私は何度も夫に電話をかけ、必死に伝えようとした。 「お義父さんが――」 けれど夫は話を最後まで聞かず、怒鳴りつけた。 「うるさい。旅行の邪魔をするな」 隣では義母まで、私を責めるように言い放つ。 「せっかくの旅行に水を差すなんて、本当に嫌な嫁ね」 そのまま電話は切られ、連絡は完全に遮断された。 義父は帰らぬ人となり、葬儀は義姉と私で進めることになる。 そして一週間後、何も知らずに帰国した夫と義母は、いつものように私へ命令した。 「洗濯しろ。夕飯を作れ」 だが、彼らが旅行を満喫している間に、すでに葬儀は終わっていた。 さらに義父の遺言には、夫と義母が想像もしなかった内容が記されていた。 話を聞こうとしなかった人間が、最後に何を失うのか。 その日、私は夫との人生にも静かに終止符を打つ――。人生逆転|嫁姑|真相6.9千字5 59 -
完結第10話
レモングラスの下の悪臭
誰から見ても完璧な夫だった裕二。 母親思いで、穏やかで、仕事もできる。認知症気味の義母・佳江の介護もすべて自分で引き受け、妻のさやかには「君は疲れているから」と優しく微笑む。さやかは、そんな夫を心から信じていた。 けれどある夜、義母の体から異様な悪臭が漂い始める。 薬の匂いだと説明する夫。きれいに整えられた義母の部屋。レモングラスの香りで隠された、どこか生臭く不自然な匂い。そして義母の腕に残された無数の痣。 「飲ませないで」 義母がかすれた声で告げた一言をきっかけに、さやかは夫の介護に隠された恐ろしい真実へ近づいていく。 病院へ運ばれた義母を診た医師は、さやかに静かに告げた。 「今すぐ、ご主人を通報してください」 完璧な夫の仮面の下に隠されていたものとは何だったのか。 そして、さやか自身にも迫っていた次の罠とは――。嫁姑|介護1.4万字5 1956 -
完結第8話
四十九日、電話を切った妻
義母が急変した夜、私は海外出張中の夫に必死で電話をかけた。 けれど返ってきたのは、信じられないほど冷たい一言だった。 「お前とは1秒も話したくない。二度と仕事の邪魔をするな」 私は「わかった」とだけ答え、その日から49日間、夫に一切連絡しなかった。 義母の最期、葬儀、親族への連絡、すべてを私ひとりで終わらせた。 そして四十九日。ようやく帰国した夫は、何も知らないまま親族の前に現れ、私を責め始める。 だが、その場には義母が最後に残した“ある証拠”があった。因果応報|嫁姑|夫婦|介護1.3万字5 4418