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完結第16話
義弟嫁の「セレブ家族」に隠された十二年前の秘密
義弟嫁・真澄は、遥の手料理を「貧乏臭い」と罵り、熱々のおでんを床へ投げ捨てる。普段温厚な夫・幸介は激怒し、真澄の両親を呼び出した。 現れた両親の正体は、遥の叔父の会社から三千二百万円を横領し、海外逃亡していた指名手配犯だった。刑事に逮捕され、真澄の偽りのセレブ生活も暴かれる。 金目当ての結婚だったと知った義弟・高志は離婚を宣告。幸介も損害賠償と刑事告訴を突きつけ、真澄を絶縁する。すべてを失った彼女は、反省せず新たな金持ちを探して夜の街へ消えた。兄弟姉妹|夫婦|絶縁|修羅場2.4万字5 3758 -
完結第17話
娘の席を愛人に譲った夫の末路
夫・敬吾が愛人を優先し、6歳の娘・陽菜を飛行機の後方席へ一人で追いやろうとした瞬間、さゆりは離婚を決意する。実は彼女こそ、敬吾の出世を陰で支えてきた一流の法務コンサルタントだった。 さゆりは娘とプライベートジェットで北海道へ向かいながら、夫の不正経費と愛人関係を会社へ告発。敬吾は部長職を失い、北陸の倉庫へ左遷され、慰謝料と養育費の支払いも背負う。 その後、さゆりは自分の名で事務所を開き、娘との生活を再建する。一年後、母娘はあえて普通席の35列目に並んで座り、誰にも奪われない二人だけの旅へ出発した。夫婦|親子関係|不倫2.6万字5 3078 -
完結第12話
昭和28年、妻が消える炭鉱町
昭和28年、筑豊の炭鉱住宅では、給料日の翌朝になると妻たちが一人ずつ姿を消していた。兄嫁・節子までいなくなった澄子は、夫たちの前借金と失踪が記された帳簿を発見する。 女たちは借金返済のため、夫と炭鉱の了承のもと隣町の選炭場へ送られていた。しかし賃金から宿代や紹介料を引かれ続け、働いても借金は減らない。節子は不正を疑い、失踪後にわざと新たな借用証を作らせ、二つの帳簿を比較しようとしていた。 節子に頼まれた澄子が五年前の帳簿を調べると、事故で亡くなった父と母の署名、そして《完済せず》の文字を見つける。兄嫁たちだけでなく、自分の家族も昔から同じ仕組みに組み込まれていたのだった。時代|歴史|昭和1.8万字5 5020 -
完結第10話
昭和29年、教室から消えた子どもたち
昭和29年春、青葉中学校では結核検診の後、生徒が一人ずつ「転校した」と告げられ、姿を消していった。親友までいなくなった和夫は、その机から《要精密検査》の通知を発見する。 しかし消えた生徒たちは、本人や家族に結核の疑いがあるため、偏見から守ろうと学校が事情を伏せていただけだった。やがて和夫自身も再検査となり、病気以上に噂や差別が人を追い詰める現実を知る。 和夫の働きかけで学校は方針を改め、休んだ生徒の席を残すようになる。信一や洋子も教室へ戻り、病気の名前より先に、その人自身を見る大切さが静かに広がっていった。時代|歴史|昭和1.5万字5 710 -
完結第10話
十年分の船代で始まった一人旅
半年前に夫・常夫を亡くした杉本は、夫が十年間積み立てた船代で一人クルーズへ出る。ところが同席した常連客・黒川千鶴子から、窓のない客室や白い会員カードを見て「十年もかけないと船旅ができない人」と毎晩見下されてしまう。杉本はついに、「お金を貯めるのに十年かかったのではなく、夫と来る日を十年間楽しみに待っていた」と静かに告げ、千鶴子を黙らせた。 千鶴子は高価な絵や乗船回数を豊かさの証しとして周囲にも押しつけていたが、勧められるまま四十二万円の絵を買いかけた吉江夫妻は、杉本の「その絵をどこへ飾りますか」という問いで思いとどまる。やがて千鶴子自身も、夫の退職後に失った肩書を埋めるため、会員ランクや高価な品に縋っていたことを認め始める。一方の杉本も、暗い客室で初めて夫の死を思い切り泣き、悲しみだけでなく自分のために旅を楽しんでよいのだと受け入れていく。 杉本は毎日眺めたいと思える二万四千円の水彩画を自分の意思で購入し、吉江夫妻も見栄のための買い物をやめた。帰宅後、千鶴子は箱に眠らせていた四十万円の絵を初めて飾り、杉本へ十年を侮辱したことを謝る。杉本は海の絵、青いガラスの魚、手作りのキーホルダーを日々の暮らしに置き、夫が残した時間を抱えながら、もう誰かの値段や物差しではなく、自分の速さで次の場所へ歩き始めた。夫婦|相続|金銭問題1.5万字5 487 -
完結第12話
凶悪犯と殺処分寸前の猫
最高警備刑務所で十四年を過ごす凶悪犯アンソニーは、虐待と暗所監禁によって人間を恐れる保護猫オレオを担当する。自分と同じ傷を持つ猫に過去を重ねた彼は、引っかかれても殴り返さず、ただ静かに世話を続けた。 やがてオレオは初めてアンソニーの手を受け入れ、喉を鳴らして胸に身を預ける。その信頼によって彼の凍りついた心も解け始め、猫たちを守ろうとする気持ちは他の受刑者にも広がっていく。罵声や暴力、麻薬が支配していた刑務所では規律違反が激減し、アンソニーには出所後に保護施設で働き、オレオと暮らす未来も示された。 しかし、受刑者を獣と決めつける副所長ミラーは、この変化を認めようとしなかった。猫の導入で麻薬密売の利益を失った囚人スローンと結託し、プログラムを潰すための罠を仕掛ける。消灯後、看守が監視の死角を作る中、アンソニーの独房へ殺鼠剤を染み込ませた毒餌が投げ込まれ、匂いに誘われたオレオが静かに近づいていった。人生逆転|裡の顔|真相1.8万字5 239 -
完結第14話
無能社員を演じていた俺、上司を救って正体がバレる
社内で無能を装う工藤健太は、裏路地で女上司・白鳥凛香を囲んだ三人の男を十秒で倒してしまう。彼の正体は、海外作戦で救出対象を失った罪悪感から除隊し、力を封印していた元・自衛隊特殊作戦群の隊員だった。 男たちは凛香の父に命を救われた暴力団組長・黒崎の配下で、彼女を守ろうとしていた。凛香は専務・榊原が進める会社売却計画の邪魔となり、暴力団との関係を捏造され、役員会で解任されようとしていたのだ。すべてを知った健太は過去の逃避を認め、今度こそ自分の力で彼女を守ると決意する。 健太、凛香、黒崎は一晩で榊原の資金洗浄、横領、背任、脱税、インサイダー取引の証拠を集める。しかし役員会は榊原派が多数を占め、凛香の解任が先に可決されれば反論の機会を失う。健太はあえて敵が勝利を確信する瞬間まで待ち、役員会で一気に形勢を覆す最後の罠を仕掛けた。職場逆転|真相|第二の人生2.1万字5 330 -
完結第17話
しおれた野菜と30万円
正月準備のため妻・綾野に三十万円を預けた修平が帰宅すると、冷蔵庫は空になり、綾野はしおれた野菜を抱えて震えていた。防犯カメラには、合鍵で侵入した母・久美子と妹・ゆりが、食材と現金を奪い、「妻が使い込んだことにする」と脅す一部始終が残されていた。 修平は援助や契約を停止し、父の遺品を調べる。その結果、母は前夫の家から二百万円を持ち逃げし、血のつながらない修平を守ろうとした父に返済を肩代わりさせていたことが判明する。完済後も母は架空の利息をでっち上げ、修平の出生を暴露すると父を脅して、長年金を奪い続けていた。人生逆転|嫁姑|夫婦|絶縁|修羅場2.5万字5 3013 -
完結第15話
炎天下に追い出された新人と、5年ぶりに戻った男
正木電気の新人・潮見知夏は、猛暑の中で草むしりを強要され、総務部長・黒岩から執拗な嫌がらせを受けていた。五年ぶりに本社へ戻った滝川武は彼女を救い、腐敗した職場の実態を静かに探り始める。 知夏は書類整理中、解約済みの植栽会社へ毎月五十万円が送金され続けている事実を発見。その直後、地下倉庫へ追放され、ついには炎天下で倒れてしまう。滝川と堀田課長は、黒岩と八谷常務による総額二億三千万円の横領証拠を揃え、臨時役員会を招集する。 そこで滝川が専務執行役員であることが明かされ、帰国した正木社長も黒岩を追及する。職場逆転|因果応報|人生逆転|修羅場2.3万字5 1700 -
完結第11話
棺の中で眠る娘と、吠え続けた秋田犬
秋田の豪雪地帯で、七歳の少女・雪の葬儀が営まれていた。ところが愛犬ハチだけは棺に向かって激しく吠え、畳を掻き続ける。周囲が狂犬扱いする中、前妻であり元救命看護師の静子は、棺の内側から聞こえる微かな音と、雪の指先の動きを見逃さなかった。 静子が葬儀を止めて棺を開けると、雪には脈と呼吸が残っていた。静子は的確な応急処置を行い、雪はついに「お母さん」と声を発する。無力だと見下していた静子に娘を救われ、後妻エミリーと父・健一は言葉を失う。 しかし、奇跡の生還で物語は終わらない。救急搬送される娘に付き添いながら、静子は「なぜ雪が猛吹雪の夜、裏山へ出たのか」という疑念を抱く。人生逆転|真実|真相|親子関係1.6万字5 997 -
完結第16話
消えた子猫と、花壇の頑固おじさん
公園で暮らす地域猫のこん、五郎、クマは、新しく作られた花壇を掘り返し、管理を担う大西を激怒させる。ボランティアのみどりが謝罪しても、大西は猫の撤去を要求するが、彼の怒りの奥には、かつて球根をかじって病気になった愛猫チャロへの深い後悔が隠されていた。 やがて体の弱いクマが姿を消し、茂みの奥で衰弱しているところを大西が発見する。動物病院へ運び、治療費を負担した大西は、五年前にチャロを失ってから閉ざしていた自宅へクマを迎え入れる。クマもまた、古い毛布や爪とぎに残る温もりを受け入れ、大西の膝で安心して眠るようになる。 しかし、公園に残されたこんと五郎には、行政による一斉捕獲の通告が突きつけられる。猶予はわずか二週間。怒り|真相2.4万字5 264 -
完結第17話
母に追い出された私が、介護を手放すまで
三年間、要介護の母・一枝の家事と介護を一人で背負ってきた由美子は、「大好きな長男夫婦と暮らすから出ていけ」と追い出される。彼女は反論せず、通院、服薬、食事、排泄介助まで記した冷蔵庫の予定表だけを外し、新しい生活へ踏み出した。 由美子が消えると、兄・秀樹夫婦は介護の重さと毎月約九万円の費用に直面する。さらに秀樹が母の定期預金三百万円を、不倫相手への手切れ金として使い込んでいた事実も判明。義姉マリは耐えきれず家を出て、秀樹は汚物の処理すらできないまま妹へ泣きつく。 しかし由美子は、母と兄の身勝手な要求を拒み、実家からの電話を着信拒否にする。兄弟姉妹|親不孝|裡の顔|介護2.6万字5 1912 -
完結第12話
入院中、母が勝手に老人ホームへ送られていた
交通事故で一週間入院した菜緒は、母・春江と連絡が取れないことを夫・健太に訴える。しかし健太は「元気にしている」と嘘を重ね、退院後に実家へ向かうと、母は姿を消し、家財や通帳、土地の権利証まで段ボールに詰められていた。 健太は、足の悪い春江に「娘は長期入院し、家も売る」と吹き込み、無断で老人ホームへ入れていた。目的は実家を売却し、残金を自分たちの生活に使うことだった。施設の隅で「娘に捨てられた」と泣く母を見つけた菜緒は、虚偽による入居契約の無効を主張し、その場から母を連れ帰る。 菜緒は直ちに、八年間続けてきた義父母への月十五万円の送金と家族カードを停止し、自分名義の定期預金三百五十万円も安全な口座へ移す怒り|夫婦|親不孝|金銭問題|修羅場1.7万字5 1930 -
完結第16話
給料袋を取り上げる姑と、娘の進学
昭和38年、娘・恵子を高校へ進ませるため食品工場で働き始めた典子は、初給料を姑タツに玄関で取り上げられる。家計簿を調べると浪費の跡はなく、給料は貯金されていた。しかし、その名目は《正人・高校進学資金》。家族の将来から、娘の進路だけが最初から除かれていた。 典子は自分名義の口座を作り、少額ずつ恵子の受験資金を蓄える。隠し貯金が発覚すると、タツは「家の金を隠した」と激怒。タツ自身も弟の進学のため学業を諦めた過去があり、「男に教育、女は家」という価値観を、自分の人生を正当化するため孫娘にも押しつけていた。 願書締切の日、逃げ続けていた夫・浩一が初めて「恵子に受けさせよう」と決断する。恵子は合格し、タツも完全には考えを改めないまま通学鞄代を差し出した。次の給料日、タツはもう封筒を奪わず、典子は自分で決めた生活費だけを渡す。家族は壊れたのではなく、ようやく「一人が全員の人生を決める家」ではなくなった。時代|歴史|昭和2.4万字5 640 -
完結第10話
帰れなかった実家
昭和30年、房子は父危篤の電報を受け取るが、姑タミから「この家の嫁なら実家へ帰るな」と命じられ、夫・正雄にも引き止められる。翌日、法事の最中に父の訃報が届き、房子は最後の別れを奪った姑と夫に心を閉ざした。 五年後、今度はタミの姉が倒れる。房子に過去を突きつけられたタミは、自分も若い頃、姑に母の葬儀へ行かせてもらえなかったと告白する。苦しみに意味があったと思うため、同じ理不尽を嫁へ受け継がせていたのだ。それでも房子は、姉が生きているうちに会うようタミを送り出した。 二人がすぐ親密になることも、房子が過去を忘れることもなかった。しかしタミは、嫁いでいく孫娘に「ここもあなたの家。帰りたい時は帰りなさい」と伝える。房子が姑を完全に許したからではなく、「自分がされたから次の人にもする」という鎖を止めたことで、家族の価値観は一世代をかけて変わり始めた。時代|歴史|昭和1.4万字5 392 -
完結第18話
昭和44年、最終バスから消えた女性車掌
昭和44年、女性車掌・藤村紀子は最終バスの途中で姿を消し、車掌鞄から三万円を盗んで逃げたと噂された。25年後、娘の美和が廃校の屋根裏で十三枚の乗車券を発見する。当夜の公式記録は乗客十二人だったが、十三枚目は家庭で虐待されていた九歳の少年・高瀬誠の切符だった。 紀子は帰宅を拒む誠を継父・大島へ渡さず、夫の英一に託して鉱山会社の不正資料を取りに向かった。事故隠蔽や児童労働の証拠を掴んだものの追われて富山へ逃れ、その後三度手紙を送っていた。しかし英一は、最初は誠を守るため、後には自分の嘘が露見する恐怖から、すべて受取拒否にしていた。三万円の盗難も、運転手や営業所長らが作った偽装だった。 生存していた紀子と再会した美和は、母の潔白を証明しても、25年の不在まで無条件には許さない。会社記録は訂正され、十三枚の切符は廃校の資料室に保存される。父母は離婚し、美和は双方と境界を定めながら関係を築き直す。最後に母娘は一緒に資料室の戸締まりをし、次に会う日を、初めて誰にも決められず自分たちで選んだ。歴史|昭和|ミステリー|真相2.7万字5 460 -
完結第11話
父の葬儀を捨てた夫へ、亡き父が遺した最後の証拠
父の葬儀の読経中、夫のスマホが3度震えた。 「会社で緊急のトラブルがあった」 そう言って席を立った夫は、私の父を見送ることなく姿を消した。 喪主だった私は、何も言えず一人で最後まで葬儀を終えた。 その夜、冷たい家に戻ると、午前2時57分―― 亡くなったはずの父の名前から、メッセージが届いた。 「誰にも言わず、母さんの墓へ行きなさい」 半信半疑で向かった先で、父が残していたものを見つけた。 そこに入っていたのは、夫の知られざる裏切りと、私を守るための証拠だった。 そして私は初めて知った。 父は最後の日まで、私の人生を守ろうとしていたのだ。夫婦|親子関係|修羅場|不倫1.6万字5 950 -
完結第19話
夫に捨てられた盲目の妻が隠していた秘密
三年前の事故で失明した咲は、夫・拓也から介護を疎まれ、深夜のサービスエリアへ置き去りにされる。しかし車が消えた直後、彼女はサングラスを外した。視力はすでに回復しており、拓也の不倫や財産強奪を知った咲は、義父・吉夫と協力して千日間“盲目の妻”を演じ、証拠を集めていた。 拓也は愛人リカと会社の金を横領し、咲の三億円の遺産まで奪って海外逃亡を企てる。だが口座は凍結され、持ち出した札束は新聞紙にすり替えられていた。さらに、寝たきりだと思っていた吉夫も回復しており、部下だと信じていた健太も内部調査員だったと判明。拓也は懲戒解雇され、横領の刑事告訴と五億円の連帯保証債務を突きつけられる。 すべてを失った拓也が助命を乞うなか、咲は最後の「答え合わせ」を始める。三年前に彼女を失明させたトラック事故は、偶然ではなかったのではないか――その一言を聞いた拓也は顔面を蒼白にする。物語は、事故に隠された拓也最大の罪が明かされる直前で途切れている。裡切られた|夫婦|修羅場2.8万字5 780 -
完結第13話
私を捨てた元婚約者が、十数年後に知った本当の私
高校卒業二十周年の同窓会に、招待されていない富本吉春が、社長令嬢の妻・エミナを連れて現れる。十四年前に婚約者だった医師・真子を裏切った彼は、「金持ちと結婚した俺だけ幸せでごめんな」と公然と嘲笑するが、真子は静かに「本当にそう思う?」と問い返した。 かつて吉春は、激務の真子に家事と結婚準備を押しつけたうえ、同級生の美雪を自宅へ連れ込み、開き直って婚約を破棄していた。両親に慰謝料まで肩代わりさせた彼と縁を切った真子は、その後、誠実な同級生・小関京介と再会して結婚。京介は倒産寸前の家業を、東証プライム上場企業へ成長させた経営者になっていた。 同窓会場で真子が過去の浮気と卑劣な責任逃れを暴露すると、吉春の虚飾は崩れ始める。そこへ京介が現れ、真子の夫だと判明。さらに吉春の妻エミナは彼を見るなり「小関社長」と青ざめる。物語は、エミナと京介の関係、そして吉春の“勝ち組”という嘘が暴かれる直前で途切れている。夫婦|裡の顔|不倫2.0万字5 1324 -
完結第14話
妊娠八ヶ月の私を捨てた夫と義母に、静かな決断を下した日
妊娠八ヶ月の由香は、義母と夫から「本家の嫁の仕事」として、正月に集まる親戚三十人分の料理と給仕を強要される。そんな折、実父が心筋梗塞で倒れるが、夫は「実家はもう他人」と言い放ち、父の看病より義実家の体面を優先するよう迫った。 義兄嫁・智子から、義実家の正月が代々嫁を酷使する“公開処刑”だったと聞いた由香は、産婦人科で妊娠高血圧症候群と診断される。それでも義母と夫は診断書を無視し、「這ってでも来い」「跡継ぎを産ませてやる」と暴言を重ねたため、由香は証拠を保存し、正月への不参加と離婚の意思を宣言する。 大晦日、由香が現れなかった義実家では、何ひとつ準備していなかった義母と、料理のできない夫が大混乱に陥る。一方、父と穏やかに過ごす由香のもとへ、智子から「親戚の重鎮たちに種をまいた」と連絡が届く。物語は、元日に義母と夫が親戚一同から裁かれる直前で途切れている。裡切られた|兄弟姉妹|嫁姑|絶縁2.1万字5 836