"給食を食べなかった少女" 第8話
最のがあった。
パン。
シチュー。
野菜のおかず。
脱脂乳。
特別な献ではない。
。
子は。
昼休みになると。
「お腹が痛い」と言って。
舎裏へった。
今。
同じ女が。
自分の机で。
パンをつに割った。
つをべる。
もうつも。
へ運ぶ。
隣の美代子が笑った。
「今はお腹痛くないの?」
子は顔を赤くした。
昔のことを。
覚えていたらしい。
「もう治った」
「ずいぶんい病気だったね」
「うるさい」
は笑った。
林は。
しれた所で。
その様子を見ていた。
卒業式当。
栄治は。
仕事を休めないと言っていた。
だけが来る予定だった。
しかし。
式が始まる直。
体育館のろに。
作業着姿の男が入ってきた。
栄治だった。
が驚いた。
「仕事は?」
「昼からく」
「休んだらお減るでしょう」
「今くらいいい」
子は。
列から。
父を見つけた。
瞬。
目をきくした。
でも。
すぐを向いた。
卒業証を受け取る。
《佐伯子》
自分の名を呼ばれ。
壇へがる。
林は。
その姿を見ながら。
舎裏のをいした。
。
同じ女が。
腹を空かせ。
をんでいた。
式が終わった。
庭で族写真を撮るたちがいた。
佐伯には。
写真がない。
そのため。
でへ向かっていた。
「佐伯」
林が呼び止めた。
「はい」
栄治が。
懐から。
枚のをした。
「先。これ」
のことに関する。
積の記録だった。
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毎。
わずかな額。
でも。
父が。
しずつ。
貯め始めていた。
「これ……」
林は驚いた。
「まだありますから」
栄治は照れたように言った。
「けるかどうかは分かりません。でも、娘にだけ貯めさせるのも格好悪い」
子が。
父を見た。
「お父ちゃん」
「何だ」
「本当にっていいの?」
栄治は苦笑した。
「に聞け」
「今聞いてる」
「しつこいな」
子は。
林を指した。
「先に似た」
「俺のせいにするな」
が笑った。
それから。
林は。
子へ。
つの封筒を渡した。
には。
貨は入っていない。
さなだけ。
《をべること》
《困ったらで決めないこと》
《、の相談に来ること》
つ。
いてあった。
子は読んだあと。
笑った。
「先、最までうるさい」
「先だからな」
それが。
林が。
学の子へ。
最に渡した。
宿題だった。
昭34の。
林のもとへ。
の女が訪ねてきた。
背が伸び。
髪もくなり。
最初は。
すぐ分からなかった。
「先」
声を聞いて。
気づいた。
「子か?」
「忘れたんですか」
「きくなったな」
「経ってますから」
学。
受験を控えた。
佐伯子だった。
には。
見覚えのある。
茶封筒。
学の。
貨を入れていたもの。
《学のお》
鉛の文字は。
くなっている。
「まだ持ってたのか」
「はい」
「は?」
子は。
机へした。
今度は。
銭だけではない。
何枚かの幣も入っていた。
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学になってから。
休みのに。
母の内職を伝い。
親戚の畑仕事をし。
しずつ。
貯めたという。
「は抜いてないだろうな」
「抜いてません」
子は笑った。
「ちゃんとべました」
「ならいい」
林は。
の志望を聞いた。
県。
通学には。
が必。
成績は。
分に狙える。
「お父さんは?」
「受けろって」
「そうか」
「でも」
子の顔が曇った。
「落ちたら、働きます」
「それは普通だ。受験なんだから」
「違います」
子は。
封筒へ。
を置いた。
「受かっても、おがりなかったら働きます」
父の仕事は。
以より定した。
けれど。
の状態が。
良くなったわけではない。
弟も。
学へっている。
貯めたも。
分ではない。
林は。
簡単に。
「何とかなる」とは。
言わなかった。
歳の。
の都だけで。
させることが。
必ずしも。
正しいわけではないと。
学んだからだ。
「子」
「はい」
「で決めるなって、昔言ったな」
女は笑った。
「先、本当にしつこいですね」
「覚えてるならいい」
林は。
利用できる奨学。
学側の支援。
通学費。
教科の譲渡。
考えられるものを。
緒に調べた。
子自も。
へ問いわせた。
も。
所へ相談した。
栄治は。
職の司へ。
休勤務を増やせないか。
をげた。
誰かが。
全部を。
解決したわけではない。
しずつ。
りないものを。
埋めた。
。
子は。
格した。
報告へ来た。
林は。
最初に言った。
「おめでとう」
女は笑った。
それから。
泣いた。
「先」
「何だ」
「私、べないでんでたんですよね」
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