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"「俺の子じゃない」と言った夫へ、99.999%の鑑定結果を見せた日" 第10話

「今はすべて弁護士を通じてのみ連絡してください。これ以騒ぐなら即座に警察を呼びます」と告げると、は顔を真っ青にして逃げるようにっていった。

嵐がった静かなリビングで、騒ぎに疲れたのか、娘は私の腕のですやすやと穏やかな寝息をてていた。 「ママ、頑張るからね」 そうさく呟いて気を入れると、眠っているはずの赤ん坊が、ふっと元を緩めて笑ってくれた気がした。

それから。 相側は散々ゴネて揉めに揉めたが、父が配してくれた極めて優秀な弁護士のおかげで、無事に婚が成した。 んでいたマンションは売却され、その売却益と夫の預貯から、私への慰謝料および娘が成するまでの養育費が括で支払われた。

「あの、まだ宅ローンが残ってるんだぞ! 浮気相からも慰謝料を請求されてるのに、俺はどうやってきていけばいいんだ!」 元夫はで発狂していたが、るかそんなこと。自業自得である。

聞けば元夫は、浮気相の女性に対して「独」だと偽って交際していたらしい。 「親の面倒を見ているから」などと嘘をついて毎晩実に帰るふりをし、怪しまれないようにしていたそうだが、今回の騒で既婚者であることが完全にバレ、相の女性からも貞操権侵害で額の慰謝料を請求されているという。

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私からふんだくった慰謝料で彼女と再婚する腹づもりだったらしく、結婚の話までんでいたというのだから、救いようがない。 自分が貞を働いていたくせに、よくも抜け抜けと妻を「浮気女」呼ばわりできたものだ。

さらに因果応報は続き、義妹のユカさんもまた、別の所で痛い破滅を迎えていた。 なんと、彼女がマッチングアプリで交際していた相の男性もまた既婚者であり、相の奥さんが調査を依頼した結果、浮気相であるユカさんに対して額の慰謝料請求を突きつけてきたのだ。 定職にも就かず実でニートをしていた義妹に支払えるあてもなく、元義実は親子揃って額の借獄へと転落。現は実と建物を売却するか否かで、毎骨肉の争いを繰り広げているらしい。

ある、私のスマートフォンに見覚えのない番号から着信があった。てみると元夫だった。

『サツキ……頼む、やり直そう! そして俺を助けてくれ……!』 「お客様のお掛けになった話番号は、現使われていないか――」 『いや、いっきり繋がってるし!』 「あ、充が切れます。プツッ」 『う、嘘だろサツキィィ――』

叫び声を遮るように通話を切り、即座に着信拒否リストへ放り込んだ。

応、父親としての面会交流権はあるわけだが、それも娘が物ついて「会いたい」

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と自ら望んだに限る話だ。 ただし、それまで元義実活が無事であればの話だが。 借まみれになり、揃ってれずになるのは、もはや確定した未来のようなものだった。

それから。 満の桜が咲き誇るの公園で、私はよいを胸いっぱいに吸い込んだ。

「はぁ……気持ちいい。最のおだね」

宅の仕事を理した私は、娘を保育園に預けながら元のさな会社に再就職し、今は正社員として定した々を送っている。 歳になった娘のハルカは、元気にすくすくと育っていた。

「ママ、はなびら! きれい!」

覚えたてのおぼつかない言葉で話しかけてくる娘が、たまらなくらしい。 そのふっくらとした柔らかな頬にキスをすると、ハルカは「キャッキャッ」と嬉しそうに笑い声をげた。

ふと線をげると、ハルカを優しく抱っこしているの男性と目がった。 再就職先の職会った、同僚のカズトさんだ。 今の私にとって、ハルカの次に特別で、かけがえのない。 ハルカがさなで触れるせいでし斜めにずれてしまった鏡を気にすることもなく、カズトさんは優しく目を細めて微笑んでいる。彼は本当に、からハルカをがってくれていた。

「サツキさん」 にカズトさんが私を見て、真剣な面持ちでいた。

ハルカはのひらにい落ちてきた桜のびらにになっている。

「はい?」 「あの……僕にとって、ハルカちゃんはもう、実の娘のようにっています」 「……ありがとうございます」

実の娘であるにもかかわらず、酷にが子を拒絶した元夫。 血の繋がりなど切ないのに、で包み込んでくれる目の。 実の娘のように切にっているというその言葉が、何よりも胸に温かく染み渡る。

「あの、だから……その……」 「はい」 「娘だとっているハルカちゃんのお母さんである、サツキさんのことは……つまり、僕にとって……」

カズトさんはまで真っ赤にして、言葉に詰まりながら必に変顔のような表を作っている。 何を言いたいのかは痛いほど伝わってきたが、焦る姿があまりに器用で、わず笑みがこぼれてしまう。 言葉だけでは埒がかないとったのか、カズトさんはを決したようにグッと顔をづけ、私の目を真っ直ぐに見つめて言った。

「結婚してください」

が吹き抜け、満の桜吹が私たちの周りを鮮やかにい踊った。 界が温かい涙で滲み、頬を筋伝い落ちていく。

「……はい」

私とカズトさんは、互いの温もりを確かめうようにそっと抱きしめった。 その腕のには、世界でしい娘がいる。

ああ、幸せって。 本当の幸せって、こういうことだったんだね。

の桜の、温かなに包まれながら、私はの底からそう確信していた。

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