みかん小説
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"4時20分で止まった遺品" 第11話

浩司はそのの文章を、しばらくの、瞬きもせずに見つめ続けた。 跡は極めてっており、父のが病魔によって震え始める遥か、何から周到に準備されていたものであることが窺えた。

ページをめくると、に起きた、族の誰もらなかったの真実が綴られていた。

、裕のせいで度倒産しかけた。 私は当、取引先が倒産して連鎖倒産しそうになったと族に嘘をついたが、あれは嘘だ。裕が会社の約束形を無断で持ちし、裏カジノの借の返済に使い果たしたのだ。 おたちの母を病気でくしたばかりのあの、私はもうの息子まで警察に突きして失うことに耐えられず、その事実をに葬った』

浩司の脳裏に、景が鮮烈に蘇った。 の敷から、着のあった古い旋盤や械がトラックで次々と運びされていったあの。父は個の預をすべて解約し、自宅の権利まで持ちして駆け回っていた。 浩司が「何があったの?」と尋ねても、父は暗い作業たい茶を啜りながら、「商売なんてのは、もあればもあるさ」とく笑っただけだった。

あのは終わったと誰もがった。 しかし父は、残されたたった台の汎用旋盤だけで、夜まで属を削り、さな試作品の製作から仕事を再したのだった。

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やがて国内のメーカーから特殊部品の期契約を勝ち取り、には精密医療器の部品のにまで漕ぎ着けた。 っていった職たちを呼び戻し、松原精密は、裕度破壊した所から奇跡の復活を遂げたのだ。

は続いていた。

『裕からは当、自の借用と公正証を取り付けたが、円も戻ってこなかった。 そのに作成したすべての記録と告訴状の原本は、野弁護士に別途預けてある。私がんだ、裕が再び分相応な欲をして騒ぎてたら、そのけるよう指示してある。 あのから、私はまれた余剰の利益を、すべて(ゴールド)に換えてこの庫に隠すことにした。座に数字として残しておけば、私が倒れた、裕がまた印鑑と類を偽造して奪いるに決まっているからだ。 注文がなかった本、の輸があった本。度も欠かさずに買いし続けた』

浩司は、添付されていた貴属購入証枚ずつめくった。 購入量、純度、シリアルナンバーが、税務署の印鑑とともに寸分の狂いもなく保管されていた。

恵がまれたのページで、浩司のが止まった。 そのは、購入証枚入っていた。

あの頃、父はの袖の焼けで褪せた古いジャンパーを、何も着続けていた。

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苗が見かねてしい着をプレゼントしたことがあったが、父は「もったいない」と笑って箪笥にしまい、度も袖を通そうとしなかった。万キロを超えた軽トラックを、自ら油まみれになって修理しながら乗り続けていた。 父が削りした利益は、豪勢なに変わることなく、この暗い庫のへと消えていたのだ。

、私の体が限界を迎え、旋盤のてなくなった。 私はすべての従業員に退職乗せして支払い、税を完納し、の敷械を売却して、残ったすべての資産もに換えた。 私が残したのは、あのと田畑、わずかな預だけだ。それは最初から、裕にくれてやるための餌として残しておいたものだ。 私が最まで放せなかった作業台と具だけを、この倉庫に運び込ませた。 なぜおにも話さなかったのかと、おは私を責めるだろうか。 浩司、おは優しい子だ。だが、おは兄からく迫られれば、結局すべてを差ししてしまうさを持っている』

浩司の胸が激しく痛んだ。 、裕が「居の購入資がどうしてもりない」と泣きついてきた、浩司は苗の制止も聞かず、自分たちの定期預を解約して数百万円を貸し付けたことがあった。そのは、度として返済されることはなかった。

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