"「介護が悪い」と責めた家族の3日後" 第4話
俊夫も爪楊枝を使いながら、同するように頷いた。
「全くだ。し注されたくらいであんなにるとは。」
俊夫はで笑った。
「まあ10以もやってれば、抜きもしたくなるんでしょう。」
弓はお茶をすすった。
「私たちがちゃんとしたやり方を見せてやれば、さんの目も覚めるわよ。」
2は完全に、自分たちが正しいと信じきっていた。
夕方のおむつ交換は、弓が俊夫を呼び、2でやれば5分で終わった。
夕も、買ってきたお弁当の柔らかいおかずをただに運んだだけだ。
なんだ、こんなに簡単じゃないか。
それがこのの2の本音だった。
しかし彼らはきな勘違いをしていた。
それは起きているの1番楽な部分だけを体験したに過ぎないということだ。
夜の11、俊夫は自分の寝へ向かい、弓は義母の部の隣に布団を敷いた。
弓は襖越しに声をかけた。
「お母さん、何かあったら呼んでね。」
弓はそう声をかけ、すぐに気を消した。
彼女は朝までぐっすり眠れるとっていた。
疲れていたこともあり、すぐにい眠りに落ちた。
しかし静寂はくは続かなかった。
午1のことだ。
隣の部から、気の混じったい咳の音が聞こえてきた。
弓は寝返りを打ち、布団をからかぶった。
しかし咳は止まらない。
次第にその音は、痰が絡んだような苦しそうな音に変わっていった。
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弓は舌打ちをして、しぶしぶ布団からいした。
「もう、何なのよ。」
義母の部のドアをけると、暗い常夜灯ので義母が胸をさすっていた。
弓は眠い目をこすりながらづいた。
「お母さん、どうしたの?」
義母は苦しそうに顔をしかめ、細い声で答えた。
「し、お……」
弓は台所へき、コップにたいを入れて戻ってきた。
そして義母のをしだけ持ちげ、コップを元にづけた。
その瞬だった。
義母がきくむせ込んだ。
たいが気管に入ってしまったのだ。
義母の全がねるように震え、シーツにがこぼれた。
弓は慌ててコップをしたが、どうすればいいか分からない。
背を叩こうにも、どちらのでどう支えればいいのか見当もつかなかった。
弓のに、私が置いていった介護ノートのがよぎった。
急いでリビングにき、分いファイルをく。
夜の分補のページには、私が赤いペンでいた文字があった。
『夜の分は必ずとろみをつけて常温で。体を45度以起こしてからスプーンでずつ与えること。』
弓はのにある、たいの入ったコップを見つめた。
とろみ剤がどこにあるのかすら、彼女には分からない。
弓は俊夫の寝に駆け込み、ドアをく叩いた。
「お兄ちゃん、ちょっと起きてよ!」
しかしからはい鼾が聞こえるだけだ。
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弓がドアをけて肩を揺さぶると、俊夫は面倒臭そうに目をけた。
「なんだよ。今何だとってるんだ?」
弓は焦った声で言った。
「お母さんがむせて止まらないの!とろみってどこにあるの?」
俊夫は布団を引き寄せた。
「そんなもん俺がるかよ。がいつもやってるんだから。」
その言に、弓は呆然とした。
「お兄ちゃん、いつも伝ってるって言ってたじゃない。」
俊夫はあくびをした。
「休みのは伝ってたさ。でも物の所まではらん。」
俊夫はそう言って、再び布団をかぶってしまった。
弓はりでが震えたが、今は義母の咳を止めるのが先だ。
台所の棚を1つずつけ、ようやく隅の方にさなの袋を見つけた。
しかし義母の咳が落ち着いた、さらなる現実が待っていた。
午3、今度は部にい匂いが漂っていた。
弓はを摘みながら、恐る恐る布団をめくった。
おむつの交換が必だった。
夕方は俊夫と2でやったが、今は弓1だ。
義母の半はく、自力で寝返りを打つことができない。
弓が腰を掴んで横に向けようとしても、の体は像以にく、まるでのようだった。
「お母さん、し自分でいてよ!」
弓のからい声がてしまった。
義母はしそうな目で、さくつぶやいた。
「ごめんね……」
弓は罪悪と苛ちので、しいおむつを力任せに引きした。
しかし今度は、おしり拭きが見当たらない。
再び俊夫の部へき、何度も蹴るようにして彼を起こした。
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