「お母さんが良くならないのは、和さんの世話が悪いからじゃない?」 11年間、義母・文子をほぼ一人で介護してきた和は、その一言で静かに鍵と介護ノートを置いた。 「じゃあ、3日間お願いね」 わずか一晩で疲弊する義妹・弓。何もできない夫・俊夫。 しかしノートを読み進めた弓は、兄が長年ついてきた嘘に気づく。 さらに和が持ち出した義母の通帳には、温泉旅行やゴルフ代へ消えた年金の記録が――。 介護を押しつけ、母の金まで使い込んでいた夫。 11年黙って耐えた妻の反撃が、ついに始まる。