"「介護が悪い」と責めた家族の3日後" 第5話
「おしり拭きはどこなの?いい加減にしてよ!」
俊夫はを抱えた。
「うるさいな。元かベッドの元だろう!」
2のには、数までの余裕など微も残っていなかった。
その頃、私は妹ののゲストルームで静かな朝を迎えていた。
目覚まし計の音は鳴らない。
暗ので咳込む音も、おむつの袋をける音も聞こえなかった。
計を見ると、朝の7を過ぎている。
11ぶりに1度も目を覚まさずに、朝まで眠ることができたのだ。
ゆっくりと起きがり、カーテンをけた。
朝が眩しく、を歩く々の音がくから聞こえてくる。
世界はこんなにも静かで穏やかだったのだと、議な気持ちになった。
キッチンにくと、妹が温かいお噌汁を作ってくれていた。
妹はお椀を置きながら私を見た。
「お姉ちゃん、顔がし良くなったね。」
妹の言葉に鏡を見ると、いつも眉に寄っていたシワがしだけくなっている気がした。
朝を終え、温かいお茶をんでいるだった。
私のスマートフォンがく振した。
画面を見ると、訪問護師のさんからのメッセージだった。
さんは、今朝9に実訪問する予定になっていたのだ。
私はしだけ指を止めてから、メッセージをいた。
そこにはい報告がかれていた。
『今朝の訪問終わりました。
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義妹さんが対応されましたが、とてもお疲れの様子でした。おむつのテープが逆になっていて、漏れがありましたので交換しています。の取り方も説し直しました。さん、今まで本当によくやっていらっしゃいましたね。今はゆっくり休んでください。』
私はそのメッセージを読み、さく息を吐いた。
さんは決して弓を責めるような言い方はしない。
しかしプロの目から見れば、弓の介護がいかに表面なものか瞬で見抜いたはずだ。
「普通もうし良くなってもいいんじゃないの?」
昨弓が放ったあの言葉が、どれほど無で残酷なものだったか、今頃彼女自が1番痛しているはずだ。
そして夫の俊夫。
彼が「自分は介護に参加している」と言っていた嘘も、この夜で完全に崩れったことだろう。
物の所1つらない。
夜には絶対に起きない。
都の悪いことは全て妻に押し付けていたという現実が、義妹の目ので呈したのだ。
私は窓のの青空を見げた。
しだけ、胸の奥に閊えていた黒い塊が溶けていくのをじた。
彼らが本当に自分の無力さをるまで、私は決して実には戻らない。
まだたった1が終わっただけだ。
昼になり、私のスマートフォンが再び鳴った。
今度はメッセージではない。
画面には夫の名が表示されていた。
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着信音はまるで焦っているかのように、けたたましく鳴り続けている。
しかし私は、その話になかった。
まだ彼らが自分のから真実を語るではないからだ。
ただ静かに画面を見つめながら、私はめたお茶をんだ。
スマートフォンが鳴る音を無して、私はかける準備をした。
向かったのは実のくではなく、妹のから歩いてける距にある形科だ。
ずっとかなければならないとっていた所だった。
けれど自分のためにを使うことなど許されず、常に回しにしてきた所でもある。
待の子に座り、自分の名が呼ばれるのを待つ。
ただそれだけのことが、私には議な覚だった。
誰かのために呼ばれるのではなく、私自のために名が呼ばれる。
それは私にとって11ぶりのことだったのだ。
診察に入り、医師に性な腰と肩の痛みを伝えた。
レントゲンをに、配の医師は険しい顔をした。
医師はレントゲン写真を指差した。
「佐藤さん、これはひどい。腰の骨が変形し始めていますよ。」
医師は私の太くこわばった指先と、丸くなった背をじっと見た。
「何かいものを常に持ちげていますか?」
私は静かに答えた。
「寝たきりの義母の介護を、111でやってきました。」
私がく答えると、医師はペンを止め、くため息をついた。
医師は信じられないというように首を振った。
「よくここまでご自分ので歩いてこられましたね。
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