"「介護が悪い」と責めた家族の3日後" 第19話
11の、私を縛り付けていたりが音をてて散っていくのをじた。
私が取り戻したかったのは、夫への復讐のではない。
ただ嘘のない、自分自のを取り戻したかったのだ。
の族会議。
それは私たち族がこれまでの歪んだ関係を完全に壊し、しい形を見つけるための最のきな試練のとなるはずだ。
私は静かに席をち、に向けて歩き始めた。
翌の午。
く澄み切ったの空の、実のに1台の介護タクシーが止まった。
私はケアマネージャーの岸さんと緒に、そのを迎えた。
部座席のドアがき、子に乗った義母さんがゆっくりとりてくる。
ショートステイでの3、プロの職員たちによる適切な事介助と夜の体位変換のおかげだろう。
義母さんの顔は、私がをたよりもずっと良く見えた。
「さん、来てくれたのね。」
義母さんは私を見つけると、細い目をさらに細めて嬉しそうに笑ってくれた。
「はい。お帰りなさい、お義母さん。今からまたしずつ変えていきますからね。」
私は義母さんのたくなったを両で包み込み、ゆっくりとのへ案内した。
玄関のドアをけた瞬、私はわず息を止めそうになった。
たった3、私がを空けただけだ。
それなのに実のはまるで別世界のように荒れ果てていた。
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たたきにはのついた靴が乱雑に脱ぎ捨てられている。
私が11どれほど疲れていても毎磨きげていた廊は、たった3でくすんでいた。
というものは、むのの内を映しす鏡なのだと改めていらされる。
リビングに入ると、惨状はさらにひどいものだった。
テーブルのにはべかけのコンビニ弁当の容器や空になった缶ビールが散乱している。
には聞や脱いだ靴が転がり、台所の流しには洗われていない器がのように積まれていた。
活の荒んだ空気が部に充満している。
そしてその荒れ果てたリビングのソファーに、夫の俊夫が座っていた。
彼の姿は、今まで私がっていた偉そうな黒柱とは似ても似つかないものだった。
ワイシャツはシワだらけで、顎には無精髭が伸びている。
目のにはいクマができ、髪は脂でべったりとへばりついていた。
夜の介護と、自分の嘘が暴かれる恐怖。
その2つが、たった3で彼から全ての余裕を奪いっていたのだ。
俊夫は義母さんの顔を見てもちがろうともしなかった。
ただ私のろにっている物を見て、ビクッと体を震わせた。
スーツ姿の初老の男性。
昨、話で俊夫に宣告をった弁護士だ。
「なんでがに入ってくるんだ……」
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俊夫は枯れた声で呟き、ちがろうとしたががもつれてよろけた。
「族の話しいに部者は関係ないだろうが!」
彼は必に虚勢を張ろうとしていた。
自分がまだこのの主であり、決定権を持っているのだと自分自に言い聞かせるように。
その、けっぱなしになっていた玄関からもう1の物が入ってきた。
義妹の弓だ。
弓は昨ショートステイの施設で別れたと同じように、疲れ切った顔をしていた。
しかしその目には、以のような甘えや戸惑いはない。
何かをく決したようないが宿っていた。
俊夫は妹の姿を見て、パッと顔を輝かせた。
彼にとって弓は自分を擁護してくれる唯の方だとい込んでいたのだろう。
「弓、よく来てくれた!の奴、弁護士なんて連れてきやがったんだ。おからも言ってやってくれ!」
俊夫は助けを求めるように、弓に歩み寄ろうとした。
しかし弓は兄の顔を見ようともしなかった。
彼女はたい線をに落としたまま、俊夫の横を無言で通り過ぎた。
そして私の隣にち、さくをげたのだ。
「さん、今はよろしくお願いします。」
その声は静かだったが、はっきりとい志が込められていた。
俊夫は宙を切った自分のを見つめ、信じられないという顔で妹を振り返った。
「お、おい弓、お何言って……」
弓は答えない。
ただ軽蔑を含んだたい線を瞬だけ兄に向けただけだった。
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