みかん小説
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"席次表から消された母" 第9話

3の名が並んでいた。

が眉を寄せた。

「これ、本当にやるのか?」

「うん」

「説しにくいだろ」

「誰に?」

「親戚とか」

亮は父を見た。

「聞かれたら説するよ」

「何て?」

亮はし考えた。

「母がいますって」

真理子が困った顔をした。

「私、別の席でもいいのよ」

「それじゃ、また誰かが決めたから移ることになるでしょう」

亮は言った。

真理子が黙る。

「俺がこうしたい」

その言葉で。

話は終わった。

の両親には。

すでにから説していた。

の父は驚いたらしいが。

には、

族の事はどこのにもある」

と言ったという。

の母は。

もっと簡単だった。

「席個増やせばいいんでしょう?」

それだけだった。

奈津子はその話を聞いて。

し笑った。

25

難しい問題だとっていた。

母親は

族はつ。

正しい形がある。

そうっていた。

でも。

つ増やせばいい。

それだけで済むことも。

あるのかもしれない。

結婚式当

奈津子は朝6に起きた。

の留袖。

髪をえる。

鏡を見る。

56歳。

目のさな皺。

25

亮と初めて会ったにはなかったものだ。

へ着くと。

真理子は先に来ていた。

い藤の着物。

緊張した顔。

「変じゃないですか?」

最初の言がそれだった。

奈津子はし笑った。

「私に聞く?」

に聞けるいなくて」

奈津子は真理子の帯を見た。

丈夫」

「奈津子さんも似ってます」

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とも。

それ以言わなかった。

仲良しになったわけではない。

25分。

らないがある。

簡単に埋まるはずもない。

それでよかった。

挙式

亮が控へ来た。

に渡したいものがある」

さな箱をつ。

奈津子へ。

真理子へ。

には。

同じ形のさなブローチが入っていた。

「結が選んだ」

亮は照れくさそうに言った。

真理子の目が赤くなった。

奈津子も。

何を言えばいいか分からなかった。

かった?」

亮が呆れた。

「母さん、最初にそれ聞く?」

事でしょう」

で。

し笑った。

その

スタッフが入ってきた。

郎のお母様、お写真のおです」

スタッフは。

奈津子と真理子を見て。

瞬止まった。

どちらへ声をかければいいか分からない。

亮がすぐに言った。

ともです」

族写真。

亮。

奈津子。

真理子。

議な並びだった。

でも。

シャッターが切られた瞬

奈津子はった。

誰かが消えなければ。

族写真にならないわけではない。

宴。

きな騒ぎは起きなかった。

親戚の何かは驚いた顔をした。

でも。

料理がれば料理をべ。

酒が入れば昔話をし。

結局。

族事を気にしているなど。

それほどくはなかった。

宴の終盤。

亮がい挨拶をした。

ではなかった。

「今、僕の族のことでし驚いた方もいるといます」

が静かになる。

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奈津子は緊張した。

亮は続けた。

「僕自、今週初めてったことがたくさんありました」

が俯いた。

「全部理解したわけじゃありません」

を置いた。

「でも、今まで育ててくれたと、会えなくても僕を忘れなかったが、今ここにいることは分かっています」

真理子が顔を伏せた。

奈津子も。

界が滲んだ。

「これからしずつ、自分で族をっていこうといます」

亮は。

それだけ言った。

誰かを責めなかった。

誰かを許したとも言わなかった。

奈津子には。

その言葉が。

番亮らしいとえた。

結婚式から2週

奈津子はさな部を借りた。

館から駅。

築20

1LDK。

きなではない。

それでも。

初めて内見した

窓から夕方の空が見えた。

「ここにします」

産会社の担当者が、

「ご主は?」

と聞いた。

奈津子はし迷い。

「私です」

と答えた。

荷物はくなかった。

本。

器。

仕事具。

亮の昔の写真は。

数枚だけ持ってきた。

は。

まで納得していなかった。

「治療もあるんだぞ」

ってる」

「こんなに別居するのか」

その言葉には。

奈津子もが痛んだ。

夫が病気なのに。

見捨てるのか。

25染みついた覚が。

自分を責めた。

でも。

奈津子は聞いた。

「治療に必伝ってほしい?」

し驚いた。

「そりゃ……」

「何を?」

「何って」

「病院へ緒にく? 事を作る? 話を聞く?」

は答えられない。

奈津子は続けた。

「言ってくれれば、できることはする」

「それならにいればいいだろ」

「違うの」

妻だから。

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