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"花嫁が僕を犯人にした朝" 第4話

保管にもっていない、と」

僕は言葉を失った。

通話の声は違いなく奈緒だった。昨夜だけでなく、のフィッティングで何度も話している。

「音声は残っていないんですか」

「業務端末に録音能はない」

崎は、奈緒の説が変わっている点を指摘した。最初は「僕が部からるところを見た」と言い、今は保管っていないと言う。ならば、どこで僕を見たのか。会社は婦側へ再確認すると答えた。

聴取の半で、ホテル側は別の資料をした。僕の社員カードは、事故のにも夜装保管への入に使われていた。

そのは非番だった。

「これは、僕ではありません」

「カードをに貸したことは?」

「ありません」

「紛失の届けもない」

僕は財布を確認した。カードはいつも内側のポケットに入れていた。だが、の午、最終フィッティングで奈緒のドレスを直している着は作業台の子へ掛けていた。

映像は保の設定ミスで、より部がきされていた。入記録だけが残っている。

聴取は続いた。会社は結論をさず、待を延した。

帰宅途、堀から話があった。

「奈緒さんと連絡が取れなくなりました。婚旅たと族は言っていますが、本から聞いていた予定と違います」

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「どこへく予定だったんですか」

「旅にはかないと言っていました。式が終わったら、私の事務所へ来る約束でした」

は迷った末、奈緒から相談されていた内容の部を話した。

が経営する歯科医院では、奈緒が結婚に理事として名義を貸し、融資の連帯保証になる続きがんでいた。奈緒は内容を分説されないまま、婚姻届と緒に複数の類へ署名するよう求められていた。

「ドレスを切ったのは、結婚を嫌がったからではありません。式を延期し、その類を確認するためだったといます」

「なぜ、普通に延期すると言えなかったんですか」

「母親がこの結婚へく賛成していました。奈緒さん自も、圭介さんを嫌いではなかった。だから最まで、何を信じるべきか決められなかったんです」

僕は奈緒のを理解できたわけではない。迷ったからといって、を犯にしてよいはずはない。

「縫い込んだ封筒には何が入っているんですか」

「彼女が署名を求められた類の写しと、私への委任状です。もし自分で持っていれば族に見つかるから、式の当に回収するつもりだったそうです」

ドレスは、すでに部業者へ運ばれている。

話を切った直崎から連絡が入った。

「修復業者が分かりました。

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ただし、今朝受け取ったには、腰の裏されていたそうです。には何もなかったと話しています」

誰かが、搬に封筒を抜き取っていた。

そしてホテルでドレスへ触れられた物の記録には、非番のにも保管へ入ったことになっている僕の名が残っていた。

奈緒と圭介は、ハワイへ婚旅たと両は説していた。だが、ホテルの婚礼担当者が予約したのは式の発する国内旅で、しかも直婦本からキャンセルの連絡が入っていた。

は警察へ相談した。成女性が族と旅しているというだけでは、すぐ事件として扱うことはできない。それでも、本の携帯がつながらず、予定と説い違うこと、融資類をめぐって友へ相談していたことを伝え、否確認を依頼した。

僕は失踪騒ぎへ関わらないよう、崎からを押された。今の僕がへ連絡すれば、嫁へ執着して式を妨害した物という筋きを補しかねない。

「では、何もしないんですか」

「あなた自の件では、することがあります」

崎は、ホテルへ証拠保全の申し入れをした。社員カードの入退記録、鍵の貸簿、ドレス搬までの作業記録、廊と搬入の映像、僕の業務端末のログ。会社側が懲戒を検討するなら、僕にも根拠を確認する会が必だった。

に、僕は自分の落ち度をした。奈緒をで保管へ入れたこと、損傷を見つけてすぐ報告しなかったこと、裁ちばさみに触れたこと、裏自然な縫い目を確認しなかったこと。

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