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"午前2時、義母に追いやられた離れ" 第13話

族という言い訳の代償

誠司にされた処分は、営業本部から営業部への格と、6か20%の減だった。

達也との継続契約を承認した、22かも取引内容を確認しなかった責任はい。由が25%の株式を受け取ったからといって、夫の処分を軽くするよう求めることはなかった。

「異議はありません」

誠司は処分通へ署名し、使っていた本部の鍵をへ返した。段ボール箱1つに私物をまとめ、同じ階の般管理職用デスクへ移る。部たちの線は痛かったが、彼は度も由へ取り成しを頼まなかった。

方、達也運送は野物流との契約を失った翌週、最初の渡りをした。保していたトラックを売却し、事務所を閉鎖しても3,240万円の返還請求は残った。達也は何度も誠司へ話をかけたが、連絡はすべて崎を通すよう伝えられた。

夜襲事件についても、3の供述、午132分の防犯カメラ、30万円の依頼記録、そして由の26秒の録音がそろっていた。達也と千鶴子は、未遂を指示した側として正式に追及されることになった。

取調べので達也は、最初こそ「母に頼まれただけだ」と責任を押しつけた。だが、3へ送ったれの見取り図には達也自跡があり、報酬30万円のうち10万円を先払いした記録も残っていた。

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千鶴子も「族の話しいをしたかっただけ」と繰り返したが、割れた窓とバールの写真をにすると、言葉を失った。

会社では、臨会がかれた。が調査結果と再発防止策を読みげる、由方の席で86の社員を見ていた。突然会社の株を得たことを誇らしくじたのではない。正が守ろうとしていた活のさを、初めて具体に受け取ったのだ。会が終わると、勤続31の運転が由子を取り、「止めてくださって、ありがとうございました」とげた。

は反射に「私だけの力ではありません」と答えた。富子がり、崎が証拠をつなぎ、社員が自然な伝票を黙っていなかった。その全員がいたから、860万円は午3の送に止まったのだ。

事件から2週、由は自分の荷物を引き取るため、富子とともにを訪れた。

の庭は静かだった。れの窓には青いシートが残り、が吹くたび乾いた音をてている。あの夜は果てしなくかった母までの距が、差しのではわずか数メートルしかない。そのい距を、千鶴子は由を孤させるために使ったのだ。

千鶴子は居のソファに座り、以より回りさく見えた。域の集まりにもなくなり、買い物は目を避けて朝に済ませているという。

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「由さん。達也を助けてあげて」

挨拶より先にたのは、謝罪ではなく次男を守る言葉だった。

「株をし売れば3,240万円くらい用できるでしょう。あの子には子どももいるのよ」

野物流の株は、達也さんの穴を埋めるために遺されたものではありません」

にしていた母の鍵をテーブルへ置いた。

「正さんが守ろうとした86のために使います」

千鶴子は唇を震わせ、今度は富子へ事の支度を命じた。しかし富子もい封筒を取りし、その隣へ置いた。

奥様、本でお暇をいただきます」

25、何を言われてもを支えてきた富子の退職届だった。

「あなたまで私を捨てるの?」

「私は、奥様を見捨てたのではありません。を傷つけることまでお伝いできないだけです」

千鶴子が頼りにしていた政婦も、言いなりになっていた男も、資を流していた会社も、もう彼女のい通りにはならない。

は荷物を持ち、富子と並んで玄関をた。背から泣き声が聞こえたが、を止めなかった。

千鶴子が失ったのは世体ではない。自分を支えてくれたたちの信頼だった。

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