みかん小説
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"3人の息子は、夫の隠し子だった" 第4話

けれど実際には、別の類と組みわされ、私が3の母親であるかのような形が作られていたらしい。

「これは単なる倫では済みません」

田弁護士は声をくした。

「私文の偽造や虚偽の届が疑われます。会社のおが使われていれば、業務の問題にも発展します。原本の所っていますか」

「総郎の斎です。でも、もう処分されているかもしれません」

「今は絶対に1敷へ戻らないでください」

そのの夕方、保育園へ迎えにくと、は私の姿を見つけて駆け寄ってきた。以なら廊るなと叱られるのを恐れ、どんなに会いたくても歩いてきた子だった。

「ママ、先がね、の絵、きれいだって」

差しされた画用には、きな黄い太陽と、をつないだ2の女性が描かれていた。片方は私で、もう片方はなのだという。

「お兄ちゃんたちは描かないの」と尋ねると、は迷った末に首を横に振った。

「だって、ここには来ないでしょう」

その言葉に、私は堵と痛みを同に覚えた。娘は兄たちを恋しがっていない。れたことをしむより、戻されることを恐れているのだ。

アパートへ帰ると、郵便受けに差のない封筒が入っていた。にはが斎藤の庭で遊んでいる写真が1枚と、い文章が印刷されたがあった。

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――母親なら、子供にとって何が幸せか分かるはずだ。3以内に資料を返せ。

私はを持つが震えるのを止められなかった。写真は半のものだったが、脅しの図はだった。

郎は、私たちがどこにいるのかっている。

その夜、奈緒が泊まりに来てくれた。私はを起こさないよう台所で封筒を見せた。奈緒は、がる私のが震えているのを見逃さず、「怖いときは怖いと言っていい」と言った。

「綾音はで戦おうとしすぎる。学の頃からそうだった。助けを借りたからって、いことにはならないよ」

私はその言葉を聞き、初めて誰かので「怖い」とにした。総郎に娘を奪われること。仕事が続かず活できなくなること。裁判で嘘を信じられること。話し始めるとは次々にあふれたが、奈緒はつも否定しなかった。

翌朝、私たちは防犯カメラと補助錠を取り付け、保育園にも事を説した。田弁護士の助言で、緊急に連絡する覧も作った。恐怖が消えたわけではない。それでも、恐怖を具体な備えに変えれば、しずつけることをった。

田弁護士は封筒を透な袋に入れ、警察への相談記録を残した。すぐに事件として扱われる内容ではなくても、今何かあった、最初の脅迫がいつ届いたかを証できるという。

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「相はあなたを怖がらせ、資料だけを回収したいのでしょう。返事はしないでください」

私はうなずいたものの、夜になるとさな物音にも目が覚めた。階段を音、駐で閉まるのドア、に揺れるベランダの物干し竿。そのたびにの寝息を確かめ、玄関の鍵を何度も見直した。

方で、仕事はしずつ増えていった。私が描いた絵を気に入った編集者から、児童向け冊子の挿絵を依頼された。テーマは「できる」。皮肉な題材だったが、が窓辺で笑う姿をい浮かべると、自然になった。

代の恩師、枝教授にも連絡を取った。5ぶりに研究を訪ねると、教授は髪を増やしていたが、私の顔を見るなり何も聞かず温かい茶をしてくれた。

「よく戻ってきたね」

その言で、私は泣いた。婚のことも、3の秘密も、を守れなかった悔も、途切れ途切れに話した。教授は急かさず、最まで聞いてくれた。

「5描かなかったことを、失っただとう必はない。君が見た痛みも、守ろうとしたものも、これからの絵になる。ただし、傷を作品に変えるのは、傷が治ってからでいい」

教授は児童の編集者を紹介し、学の共同アトリエを週2使えるよう配してくれた。私はようやく、未来が現実の形を持ち始めたとじた。

しかし総郎は黙っていなかった。婚届を渡してから10田弁護士の事務所へ通が届いた。

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