"離婚後、義母のカードを止めました" 第3話
最初は、別座があるのだとった。
それから2ほど経ったある、私はクリーニングへそうと健のスーツを確認していて、ポケットから枚のを見つけた。
央商事ではない会社の名刺だった。
《都材サービス 営業担当 森健》
裏にはボールペンで、面接とがかれていた。
あのから、私は夫の「勤」を疑い始めた。
健は毎朝7半にをていた。アイロンのかかったスーツを着て、革靴を履き、「今は会議だから遅くなる」と言う姿は、以と何も変わらなかった。だから名刺を見つけても、すぐには信じられなかった。
私は問い詰めずに調べることにした。
最初に確認したのは、健が私へ見せた「社賞」だった。の縁取りがついた派なで、本はわざわざ額縁に入れ、子にも写真を送っていた。
そこに印刷されていた代表取締役の名は《佐藤隆》。
ところが央商事の現の社は、誠だった。氏は2に就任しており、佐藤氏はすでに相談役へ退いている。
賞状の付は、半だった。
それだけなら、古い様式を使った能性もある。だが会社の広報資料を調べると、社章の位置も式も違っていた。
私は額縁からをした。
裏側には庭用プリンター特のインクのにじみが残っていた。
胸のに、嫌なものが沈んだ。
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次に与細を探した。健は「会社が子化したからはない」と言っていたが、計へ振り込まれている額の所を追うと、与ではなく複数の個ローンからの借入が混ざっていることが分かった。
さらに、クローゼットの奥に置かれていた古い鞄から、消費者融の契約が見つかった。
契約は3。
勤務先の欄には《央商事》。
その、健はすでにそこに勤めていなかった。
私は数悩んだ末、央商事の事部へ問いわせた。当然ながら配偶者であっても詳しい退職理由は教えてもらえなかったが、なくともつだけ確認できた。
森健は3に退職している。
さらに婚の準備を始めてから弁護士を通して調査すると、退職が自己都ではなく懲戒処分だったことも分かった。
理由は社内規定違反。
ただし、そのまでは当公されていなかった。
健は3、毎朝スーツを着てをていた。その、期派遣や営業代を転々とし、仕事のないはネットカフェやパチンコで夕方までを潰していたらしい。
そして母親には、央商事で順調に世していると嘘をつき続けた。
私は話の向こうにいる子へ、そこまでを説した。
「嘘よ」
最初に返ってきたのは、それだけだった。
「健は先も私に20万円送ってくれたのよ。
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それに今回の旅代だって全部あの子がしたの。無職のにそんなことできるわけないでしょう」
「そうですね」
私は静かに答えた。
「だから私も、そのおがどこから来たのか調べました」
子の呼吸が止まったようにじた。
「どういう?」
「健さんは貯を使っていたわけでも、投資で儲けていたわけでもありません。借りていたんです」
「借?」
「なくとも私が確認しただけで、系カードローン、消費者融、からの借入れをわせて約1,600万円あります」
子は何か言いかけたが、声にならなかった。
私は封筒から枚のコピーを取りした。
半の付が入った保証契約だった。
「そして、そのに件だけ、私にはとても気になる契約があります」
「何よ……」
「健さんが借りた600万円の事業資です。連帯保証の欄に、あるの名がいてあります」
私は度を閉じた。
子が苛ったように「誰なのよ」と問い返した。
「森子」
向こうで、何かがへ落ちた。
私は続けた。
「所ももっています。印鑑証まで添付されています」
「待って。私はそんなものに署名した覚えなんてないわよ」
先ほどまで私を罵倒していた声が、らかに変わっていた。
「そうでしょうね」
「どういう?」
「半、健さんから『の続きに必だから実印と印鑑証を貸してほしい』と言われませんでしたか?」
い沈黙があった。
やがて、子がかすかな声で答えた。
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