"「子供3人は全員連れてけ」と言った夫へ" 第11話
初めて差しされた計表
也は駅の喫茶で待っていた。子供たちの費用の話は浅井先を通すと確認したで、私はいだけ会うことにした。
席に着くと、也はクリアファイルからをした。印刷した表の余に、鉛で何度も計算した跡がある。私が作って見せたにはこうとしなかった計を、今は自分で持ってきていた。
「俺、事のに来てもらってるんだよ。8万だって」
也は表のを指でたどった。
「母さんの弁当が2万。病院にくタクシーで8000円。それだけで10万8000円だぞ」
「宅ローンと同じですね」
也が私を見た。私はに目を戻した。ローンの欄にも、10万8000円といてあった。
「養育費は今話してる案の3万を入れた。の費とか、費、保険もして、全部で36万8000円になる」
私は抜けているがないか確かめた。毎の取り28万円に、美代子のを額に直した11万円をわせれば39万円。残るのは2万2000円だった。
「仕事に使う付きいのだっているんだ。これじゃ何もできない」
「お母さんのは、今は全額を活に回すんですね」
「そうしないと回らないだろ」
也は鉛を置いた。私は、私の収入をさずに作られた表を眺めた。なくなった事のに、初めて値段がついていた。
「もう度、やり直さないか」
也はテーブルの端に置いた私のを見た。
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私はを膝へ戻した。
「お母さんとは話したんですか」
「今度は自分でもできることはやるって。おの仕事も、もう文句言わない」
員がコーヒーを運んできた。也はを脇へ寄せ、員がれるとすぐに続けた。
「あの部も空ける。母さんの布団は別のところに置けばいいから」
私はカップの取っに触れた。仕事を続けてよいと言われ、使っていた所を返すと言われている。3とどんな顔で暮らすつもりなのか、その話はまだなかった。
「子供たちには、何を伝えたいんですか」
「もちろん、帰ってきてほしいよ。族なんだから」
「帰ってきてほしい理由を聞いています」
也は黙った。私は返事を待った。奥の席で子が引かれ、入のベルが鳴った。
「俺だって、こんなことになるとはわなかったんだよ」
「私は戻りません」
也が顔をげた。
「だから、今度は気をつけるって言ってるだろ」
「優馬たちも、それぞれの気持ちを伝えました。その答えを、私が変えることはありません」
「じゃあ、俺はどうすればいいんだよ。この表、見ただろ」
私はクリアファイルへを戻した。
「也さんの貯蓄は残りますし、財産の清算で私から320万円を支払うことも決めています。活を見直すためのはあります」
「それだって、使えばなくなるじゃないか」
「はい。だから、毎の暮らしは別に考える必があります」
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也はファイルをき直した。費の数字を消すように、指で何度もなぞった。
「おがいれば、こんなはていかないんだよ」
私は子の背に掛けていたコートを取った。也が言葉を止めたので、その目を見た。
「私はそのために、戻ることはできません」
彼はまだ計算の途のような顔をしていた。事の費用を減らす方法として私を置けば、数字がう。私が戻りたいかどうかは、そののどこにもかれていなかった。
「3を連れていけと言われたから、たんです。あの子たちを、また邪魔だと言われる所には戻しません」
「そんなつもりで言ったんじゃ」
也は途でを閉じた。昨、優馬に言われたことをいしたのかもしれなかった。
私は自分の分の代を置いた。
「これからの連絡は、決めるべき費用と続きのことにしてください。子供たちに、私を説得するよう頼まないでください」
也はを見たまま頷いた。私はので浅井先へ連絡し、内容の最終確認をめたいと伝えた。
その晩、先から届いた案には、優馬、希、結の名が別々にかれていた。私が確認済みと返信すると、翌朝には也からも返事が来た。
「この内容でめてください」
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