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"24年育てた息子の結婚式に、私の席はなかった" 第12話

らなかったでは、済まない

私は休みのの午を指定し、駅のくの喫茶で優斗と会った。先に来ていた息子は、私がへ入るとがり、席の横でげた。

を作ってくれて、ありがとう」

私は向かいに座り、茶を頼んだ。優斗はを膝に置いたまま、員がれるのを待っていた。

「あののこと、らなかった。母さんが自分で俺を育てると決めてくれたことも、父さんがあんなふうに言っていたことも」

彦の父がいた、古いのことだった。優斗は言葉を探しながら、もっとく聞いていれば、結婚式であんなことは言わなかったとう、と続けた。

私は運ばれた茶にを添えた。温かさを確かめてから、息子を見た。

「その話をらなくても、あなたを育てたのが誰かはっていたでしょう」

優斗の指が膝のいた。

「医学部の振込用を誰に渡したか、覚えている?」

「……母さんに」

、夜を持ってきてほしいと呼んだ相は?」

答えはなかった。の頃だけの話ではない。になって実で寝込んだにも、優斗は私を呼んだ。呼ばれれば、私は起きた。そこにいたのが誰だったかを、で初めてったはずはなかった。

「昔の詳しい事っていたかどうかで、あのの言葉が変わるとはえないの」

息子は顔を伏せ、しばらくして、すみませんでしたと言った。

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声が詰まり、続きを言うをすすった。私はテーブルのナプキンをの届く位置へ寄せたが、をなでたり、もういいと言ったりはしなかった。

「母さんは最には分かってくれると、ってた。さんのことも、反対しなかったから」

「会うことを止めないのと、私を式からしていいのは、同じではないわ」

優斗はうなずいた。やっと私自のことを話せるのかもしれないとった、彼は目元を拭き、を乗りした。

「彩乃が、まだ戻ってこないんだ。母さんからも、もうってないって話してもらえないかな」

私は茶のカップを皿へ戻した。さな音がして、息子がを閉じた。

「私は、もうっていないとは言っていません」

「でも、母さんがそう言ってくれたら、彩乃も」

「彩乃さんがどうするかは、彩乃さんが決めることよ。私が許したことにして、戻ってもらおうとしないで」

優斗は子の背へ体を戻した。ナプキンを折ってはき、何か言おうとしてやめた。

「母さんとの縁も、このままめるの?」

「そのための話しいは続けます。今謝ってくれたこととは、別に考えています」

息子の目に、また涙が浮かんだ。私も胸の奥が痛かった。謝りに来た息子をそのまま帰すことに、何もじないわけではない。けれど、その痛みを消すために同じ約束を引き受ければ、また同じ所へ戻ってしまう。

「まず、あなたが話したことを、自分で訂正してください。私に何かをしてもらうに」

優斗はうなずき、今度は、代わりに誰かへ頼んでほしいとは言わなかった。

話を終えると、私は先に席をち、会計で自分の分を払った。優斗は追いかけてこなかった。を止めたが、振り返らず、駅へ向かった。

田弁護士を通して優斗の面が届いた。私へ直接送りつけず、受け取ってもらえるかを確認してから預けたという。

には、父親の説も、らなかった事かれていなかった。

『結婚式に来ないでと言ったのは、僕です。母さんが自分から欠席したと伝えたことも、僕の嘘でした。まず、その事実を訂正します』

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