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"20人の宴会、妻は2つの鞄を用意していた" 第9話

自分の言葉で話す妻

再度の事聴取には、美紀だけが警察署へ入った。私は入まで同したが、「で代わりに説しないで」と言われ、くのベンチで待った。

の私なら、夫である自分が話した方がいと考えただろう。だが、それこそが美紀の言葉を奪ってきた態度だった。

スペースでは、相談を終えた族が何組も入りしていた。私は自販売で買ったコーヒーをけないまま、2く同じ子に座っていた。美紀が話している内容を像するたび、助けを求めた3通のメッセージが浮かぶ。今の聴取がいのは、美紀がげさだからではない。私が11か、聞くべきことを聞かなかったからだ。

美紀は録音11件と写真37枚の原本、診断、佳代の画、グループチャットの写しを提した。警察はそれぞれの作成と入経緯を確認し、宴会当に母が美紀の首をつかんだ件についても、あらためて詳しく聞いた。

別に呼ばれた母は、「族に必事を教えただけ」「画は部分にすぎない」と説したという。しかし、伝いならなぜ5歳の子に夕を与えないと告げたのか、なぜ美紀の傷をつかんだのかと聞かれると、同じ説を続けられなかった。

美紀は、警察官から「夫に確認しますか」と尋ねられた面でも、自分が見聞きした範囲は自分で答えた。

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分からないことだけを「分かりません」と言い、推測で母を悪く見せようとはしなかった。その態度が、記録の信用を支えていた。

そのに母が逮捕されたわけではない。警察は録音、映像、医療記録、当事者と佳代の話を照し、暴力為について引き続き確認すると説した。

署をた美紀は、疲れた顔をしていた。それでも宴会ののように俯いてはいない。

「ちゃんと最まで話せた」

「ありがとう」と言いかけ、私はみ込んだ。美紀が自分と優奈を守るために話したことを、私への協力のように受け取ってはいけない。

、美紀は児童相談所虐待対応ダイヤルの189へ相談し、優奈の状態と庭内で起きたことを説した。すぐに誰かが母を罰する仕組みではなかったが、今の相談先と、幼稚園へ伝えるべき内容を教えられた。

優奈には「自分が悪いから祖母がった」と繰り返す様子があった。相談員は、無理に来事を聞きさず、全な常を戻し、必なら子どもの理相談につなぐよう助言した。美紀は点を帳にき、私にも同じ内容を共した。

ただし、それは以のように私へ判断を任せるためではない。父親として守るべき順を、私にも実させるためだった。

、幼稚園には敏子を迎えの対象から類を提した。管理会社には子錠の止を継続してもらい、弁護士から母と純平へ、今の連絡は代理を通し、美紀や優奈へ直接接触しないよう通した。

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は優奈の担任にも必な範囲だけ事を共し、迎えに来られるを美紀、私、彩の3に限定した。誰かが優奈の名しても、保護者の事確認なしには引き渡さない。1枚の続きだったが、美紀は提済みの印が押されるまで窓れなかった。

母を突然「100メートル以内にづけない」ようにする命令がたわけではない。それでも、、幼稚園、連絡経の3か所に具体な境界ができた。美紀はそのつを自分で確認した。

続きを終えた夕方、私は必類を届けるためマンションを訪ねた。玄関ので待っていると、美紀がドアをしだけけ、私の名義が残った鍵を差しした。

ドアの向こうには、3で選んださな瓶と、優奈のしい絵が見えた。母の茶具が置かれていた所に、族の物が戻り始めている。その景しかけて、私は自分まで元の所へ戻れるとってはいけないと気づいた。

「母さんのことは、これで終わりじゃない。必なことは続ける」

そう答えると、美紀は首を横に振った。

「今度は、お義母さんの話じゃないの」

美紀は鍵を私ののひらに置いた。

「私たち夫婦の話をしましょう」

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