福岡出張から2日早く帰宅した健二は、7600万円の自宅で母・敏子が20人を招いて宴会を開き、妻・美紀と5歳の娘・優奈だけが山積みの皿を洗っている光景を目撃する。優奈の手は赤く腫れ、美紀の足元には今夜家を出るための鞄が2つ。しかも美紀は11か月の間に3回助けを求めていたのに、健二はすべて退けていた。「証拠はない」と言い張る母に対し、美紀が差し出したのは録音11件と写真37枚。さらに宴会代23万6400円、毎月15万円の送金、家族カードの明細から、健二の知らなかった支配が浮かび上がる。だが、母の嘘を暴き20人を追い出しても、壊れた家族は元には戻らない。健二は自らの加担と向き合い、妻と娘の信頼を取り戻せるのか。