"20人の宴会、妻は2つの鞄を用意していた" 第12話
夫が認めた3回
〈お寄りを追いすなんて、しやりすぎではありませんか〉
〈優奈ちゃんのためにも、おばあちゃんを許してあげて〉
母の投稿から1で、美紀のもとには7件のメッセージが届いた。誰も録音や診断を見ていない。それでも「嫁と姑のすれ違い」と決めつけ、美紀に折れることを求めていた。
美紀は1件ずつかず、通画面のまま私へ転送した。文章を読めば、また自分が説しなければならない気持ちになるからだという。優奈には見せず、幼稚園から帰るにスマートフォンの通を切った。
「私が答えたら、言い訳だと言われる。あなたが黙っていたら、お義母さんの話だけが残る」
それは、妻の代わりに戦ってほしいという依頼ではなかった。母が作った状況を、息子である私が自分の責任で訂正するよう求めていた。
私は美紀に返信させず、親戚のグループへ自分の名で文章を送った。
まず、母には相模原に本名義の宅があり、と預もあること。毎15万円は法に決められた額ではなく、私が任で送っていた活費であること。私たちのマンションは美紀も900万円をし、3分の1を所していることを記した。
ただし、録音や美紀の傷の写真は添付しなかった。妻と娘の被害を、私が親戚を黙らせる具として公する権利はない。
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最に、私自の責任をいた。
〈美紀は私に3回助けを求めました。私は3回とも、母に悪気はない、仕事に庭の揉め事を送るなと返しました。美紀と優奈が追い詰められた原因の部は私です。母を方に捨てたのではなく、妻子の全を守るため同居を解消しました〉
送信、すぐに叔母から話がかかってきた。
そのに、母から〈今すぐ消しなさい〉とメッセージが届いた。私は削除せず、母の活に必な相談は兄妹3の連絡先へ、そのの連絡は弁護士へ送るよう返した。母を無するのではなく、母だけが都よく話を決められない経へ変えた。
「健、そこまで自分を悪くかなくてもいいでしょう。内のことを文章に残したら、会社にもられるわよ」
「事実だからです。美紀だけを悪者にした文章が残る方が困ります」
叔母は「母親には育ててもらった恩がある」と言った。私は恩を否定しなかった。その恩が、妻と娘を傷つけていい権利へ変わるわけではないと答えた。
その、親戚からの連絡は止まった。グループ内では4が母の文章への賛同を取り消し、2が美紀へ謝罪した。全員が理解したわけではない。それでも、母の説だけが事実として広がる流れは止まった。
純平からは個別に「族の恥をさらした」と責められた。
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私は、最初に親戚を巻き込んだのは母であり、美紀へ連絡したには事実を訂正する必があったと答えた。
「母さんを悪者にして、おだけいい夫になるつもりか」
「いい夫だったとはいていない。3回見捨てたといた」
純平はそれ以返さなかった。母をかばうためには、私の失敗を認めさせれば黙るとっていたのだろう。しかし私が最も隠したかった部分を自分で認めたことで、その責め方は効かなくなった。
翌のカウンセリングで、私は担当者から尋ねられた。
「なぜ奥様ではなく、お母様を先に信じたのですか」
私はい、母を疑えば親孝になり、妻にを求めれば庭は壊れないとっていた。実際には、決断を避けた分だけ、美紀にすべての代償を押しつけていた。
カウンセラーは、反省を伝えるだけでは信頼は戻らないと言った。連絡のを守る、決めた送迎を仕事で取り消さない、母から圧力が来ても美紀へ処理を渡さない。さな約束を積みげ、それでも許されるとは限らないと理解する必がある。
私は帳の最初のページに、3回のメッセージの付をいた。忘れないためではない。自分に都よく「らなかった」と言い換えないためだった。
同じ頃、美紀は仕事用のプロフィールを5ぶりに更した。〈宅でのUIデザイン業務を再します〉とく投稿すると、翌朝、以の司から連絡が届いた。
依頼内容は3週の画面改修。報酬は18万円だった。
美紀はそのメールを私ではなく、最初に彩へ見せた。再を支えた相を選ぶ権利も、今は美紀のものだった。
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