"介護で表彰される嫁――私は認知症に仕立てられた" 第6話
さらに、授賞式で私の音声を成し、《耶さん、今までありがとう》と言わせる計画まであった。
「お母さんは、おばあちゃんが来なくても映像で成すると言ってる。施設へ入ったことにして、から体調良で撮できないと説するつもり」
私は主催企業へ直接会うことにした。永井先、美、森さんが同席し、元画、診断、細を提示した。担当者は顔を変え、授賞式で使う画を差し替えると約束した。
ただし企業側は、耶を事に排除すると証拠を消し、聴者へ方な説をす能性があると考えた。授賞式は予定どおり催し、受賞決定を保留したうえで本へ説を求めたいという。
私は公処刑のような演には同しなかった。映像を流す範囲は、私の同がないことを証する面と、撮の指示に限る。細や庭の細部まで観客へ見せない。美の顔と名もさない。それらを文で確認した。
美は自分が映像を渡したと母にられる覚悟をしていた。私は、授賞式へる必はないと伝えた。けれど孫は「自分のしたことを、おばあちゃんだけに背負わせたくない」と言った。
直にはらせなかった。彼が妻へ話すか、母のために黙るか、もう試す必はない。授賞式当まで、私は自宅で普通に暮らし、通院とリハビリを続けた。
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そのも耶のアカウントには、過画を編集した投稿が続いた。《姑がいなくなったで、泣きながら待つ嫁》《介護者にも休息を》。コメント欄は再び私への非難で埋まった。
授賞式の夜、耶は配信で発表した。
「、皆さんへ切なご報告があります。お義母さんの未来を、族で決めました」
私の未来を決めた族のに、私は入っていなかった。
授賞式は都内の福祉器展示会でわれた。介護用品会社、自治体職員、配信者、般来者をわせて約400が入り、オンラインでも継される。私は、関係者通から控へ入った。
主催企業が用した席には、耶が私のために選んだ子が置かれていた。のカーディガンといブラウスもハンガーに掛かっている。来ないの装まで準備されていることが、彼女の物語に私自は必なかったと示していた。
私は濃紺のスーツを着て、自分ので歩いた。首にはまだしかしにくさがあるが、杖も子も必ない。森さんと永井先は客席方、美は主催者控で待した。
耶は私が来ていることをらず、台袖で司会者と段取りを確認していた。直は黒いスーツ姿で隣にち、妻の肩へを置いていた。彼は授賞式にることを私へ度もらせていない。
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イベントが始まると、耶は壇でくをげた。司会者から宅介護の苦労を尋ねられ、最初は義母をせない自分を責めたこと、何度鳴られても笑顔を失わないよう努力したことを語った。客席からすすり泣く声が聞こえた。
「主は仕事が忙しく、介護はほとんど私でした。でも族ですから、施設へ入れることだけは避けたかったんです」
直は隣で頷いた。私の通院へ度も来ず、画を見ないことを選んだ息子が、“妻を支える夫”として拍を受けている。私はりより、奇妙な静けさをじた。
司会者は、受賞記映像を紹介した。会の照が落ち、巨スクリーンに《認症の姑と歩んだ180》という題名が映る。耶は涙を拭う仕をし、カメラはその横顔をきく抜いた。
最初の映像は、私が台所で湯みを持つ面だった。公版と同じように見えたが、直から再された。画面の端で、耶が砂糖と塩のを入れ替えている。
《お義母さん、違えたら驚いた顔をしてください。自然なほうが伝わるから》
会の空気が変わった。耶はスクリーンを振り返り、スタッフへ何か叫んだ。だが映像は止まらない。
次は廊の面だった。彼女が計をし、トイレの札へ布を掛ける。それから私を呼び、「今何か分からないじで、同じ質問を5回して」
と指示している。
つ目には、私のスマートフォンを棚の奥へ隠す姿が映った。
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