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"義弟嫁の「セレブ家族」に隠された十二年前の秘密" 第2話

夫の幸介も同じ歳で、義父が代で叩きげ、業界トップクラスのシェアを誇る品卸会社『同フーズ』で営業本部を務めている。 周囲からは「いずれは代目社に」と嘱望されていたが、幸介本は野とは無縁のおっとりした性格だった。 「俺は社になんてならなくていいよ。社員がえて、会社がうまく回るなら、部から優秀なプロの経営者を呼んだ方がいい」 そう言って笑う夫の器のきさを、私はから尊敬していた。

そんな幸介とは対照だったのが、歳の義弟・志だった。 志は学卒業、縁故で義父の会社に入社したものの、「俺は社の息子だ」「次期役員だ」と吹聴して回っては現のベテラン社員を見し、取引先とのトラブルを連発。わずか半らずで逃げるように退職していた。 その、義父と喧嘩の末に実をびし、夜ので派に遊んでいるという噂ばかりがに入っていた。

私と幸介が婚約し、義実へ正式な挨拶に伺ったも、志の姿はなかった。 「志は親父と絶縁状態だから来ないよ。それに、あいつがに結婚した奥さんの真澄さんも、うちの親とは顔をわせたくないって言っててね……」 幸介が申し訳なさそうに教えてくれた。

義両親は厳格ながらも温かいたちで、私を本当の娘のように歓迎してくれた。

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だが、志夫婦の話になると、義父は苦虫を噛み潰したような顔になり、義母はさくため息をついた。 聞けば、志と真澄さんの結婚式はアメリカ・ラスベガスで執りわれ、義両親や幸介は切招待されなかったという。

『零細企業の社に、アメリカまで来る旅費なんてないでしょう? わざわざ貧乏が来ても恥ずかしいだけだから、来なくて結構です。その代わり、結婚祝いとして千万円ほど座に振り込んでくださいね』

真澄さんは話で義両親にそう言い放ち、祝儀だけを請り取ったらしい。義父は激しながらも、「息子の将来のためなら」と数百万円を包んで送ったという。 その話を聞いた点で、私は志の妻に対して底れぬ恐怖を抱いていた。

そして迎えた、私と幸介の結婚式当。 親族控のい扉がき、現れたの姿を見て、私と親族同は息を呑んだ。

志は仕ての悪いギラギラしたのタキシードを着ており、その隣につ真澄さんは、なんと――婦である私よりも度のい、純の総レースのマーメイドドレスを着用していたのだ。 結婚式において、ゲストがを着るなど言語断。しかも胸元をわにし、ぶりのフェイクダイヤをこれ見よがしにらせている。

初対面の挨拶を交わそうとした私に対し、真澄さんは顎をしゃくり、嘲るような笑みを向けた。

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「あなたが遥さん? ふーん、ねえ。応言っておくけど、私は志の嫁だけど、あなたよりつなの。義妹だからって偉そうなを利かないでちょうだいね」 「あ……初めまして、遥です……」 「どうせ幸介さんが社の息子だから擦り寄ったんでしょ? でも無駄よ。お義父さんが引退したら、次の社になるのはうちの志だから。あなたみたいなな女が、社夫になれるとったら違いよ!」

控が凍りついた。 私が絶句していると、幸介がすっと私のにち塞がり、穏やかな声で割って入った。 「社なんて、やりたいなら志に譲るよ。今は俺たちのれ台なんだ。これ以、遥をにさせるなら退してもらうぞ」

「けっ! 負け犬の吠えね! あんたたちの結婚なんて、絶対に祝ってあげないわよ!」 真澄さんは派にドレスを翻してちり、志は怯えたようにペコペコとをげながらそのを追った。完全に妻の尻に敷かれ、操り形のようになっていた。

だが、悪はそれだけでは終わらなかった。 披宴の最、余興の予定もなかった真澄さんが司会者から引にマイクを奪い取り、勝にステージ央へ躍りたのだ。

「皆様、ご歓談失礼いたします! 郎の弟の妻の真澄でーす! 私は幼期からアメリカで暮らしておりまして、英語はネイティブレベル、本物のセレブ教育を受けてまいりました! 本当なら英語で格調いスピーチを披したいところですが、会の皆様の能レベルでは理解できないでしょうから、あえて々の本語で話して差しげますね!」

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