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"義弟嫁の「セレブ家族」に隠された十二年前の秘密" 第7話

彼女が志と結婚した唯の――それは、「品会社社の息子」という肩きにらいつき、親子の逃活の資源にするためだったのだ。

その事実を聞いた瞬、に正座していた志が、信じられないものを見るような目で真澄さんを見げた。

「……真澄。お、俺の……いや、うちの実のが目当てで、俺と結婚したのか……?」

「そ、そんなわけないじゃない志! してるから結婚したのよ!」 真澄さんは慌てて志に縋り付こうとした。 しかし、志はそのを、これまでにない乱暴さで払いのけた。

「嘘つけッ!!」

志のから、魂を絞りすような叫びが迸った。

「結婚してからの、おが俺に何を言ってきたか忘れたのか!? 『社の息子のくせに稼ぎがない』『親に頼んで遺産を借りしろ』『く兄貴を追い落として社の座を奪え』……毎毎、、、! 事は切せず、俺が作った飯を『まずい』とゴミ箱に捨て、級ブランドのを買い漁って消費者融から何百万円も借を作ったのは誰だ!!」

「な……志、借って何の話だ!?」 幸介が眉をひそめて問い詰める。

志はを抱え、に突っ伏して嗚咽を漏らした。 「兄貴……すまない……! 真澄の買い物を止めたら暴れ狂うから、俺、あちこちのサラからを借りて……もう限度額いっぱいで、首が回らないんだ! 今の昼も、パチンコでを増やそうとしてスッちまって……俺、もうぬしかないんだよ!!」

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けない義弟の告。 しかし、その原因のすべてが、目のでガタガタと震えている女の欲にあった。

真澄さんは形勢が完全に逆転したことを悟ると、突如として般若のような形相で志に掴みかかった。

「何よけない! 借くらい男がなんとかしなさいよ! 体ね、あんたが玄関でパパにぶつかって邪魔さえしなければ、パパたちは逃げ切れたのよ! 全部あんたが悪いのよ! この無能! 甲斐性なしのゴミクズ!!」

父親の横領という犯罪を完全に棚にげ、すべての責任を夫に擦り付ける醜怪な姿。 その景を見ていた叔父・佐伯が、いため息をつきながらちがった。

「……救いようのないだな。幸介君、遥。私は警察署へって、被害者調の作成にち会ってくる。あとは若い者同士で片付けなさい」 「ありがとうございました、おじさん」 幸介と私がをげ、叔父は静かに部をていった。

部に残されたのは、私たち夫婦と、崩壊寸の義弟夫婦。

志はゆっくりとちがると、涙とでぐしゃぐしゃになった顔を袖で乱暴に拭った。 その瞳には、これまでの怯えや依は消え失せ、え切った憎悪だけが宿っていた。

「……真澄」

「な、何よ……」

「婚だ」 志のから、確な宣告がされた。

「おとは、秒たりとも緒にいたくない。、婚届を役所へ持っていく」

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「は……? 婚ですって!?」 真澄さんの声が裏返った。 「冗談じゃないわよ! 誰が婚なんかするものですか! 婚するなら慰謝料千万円を括で払いなさいよ! あんたの実から毟り取ってでも払いなさい!!」

狂乱する真澄さんに対し、それまで黙って腕を組んでいた幸介が、歩にみた。 その取りは、獲物の息の根を止める処刑のように静かだった。

「千万円の慰謝料? 寝言は寝てから言え、真澄さん」

幸介のドスの利いた声が、狂乱する真澄さんの言葉をピシャリと遮った。

「慰謝料を請求されるのは、おの方だ。……婚姻関係の破綻を招いたな責為。事の全面な放棄、志に対するモラルハラスメント、そして実を騙して詐取した産準備とリフォーム資の詐欺為」

幸介はテーブルのに、もう枚の類を叩きつけた。 弁護士の記名が入った受任通だった。

「親父とお袋はな、すでにおと志を相取り、詐取された百万円の損害賠償請求訴訟を起こす準備を完している。おの両親は逮捕され、横領の返還請求で全財産を差し押さえられる。……おにを払えるろ盾など、この世のどこにもしないんだよ」

「ひっ……!」 真澄さんの顔が、絶望に歪む。

「さらに言えばな」幸介はの染みを指差した。 「今、おがのでぶちまけた鍋と、傷を負わせた遥への傷害罪。

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