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"退職金を狙った息子夫婦と、亡夫の最後の記録" 第3話

久美子はで息子を問い詰めず、病院勤務代の同僚が紹介した弁護士、森紗へ相談した。紗は最初に、退職の座と印鑑を守るよう助言した。共同利用していた暗証番号を変え、健太が代理登録されていないかを確認する。久美子はそののうちに続きを終えた。

次に、の送と夫の入院記録を系列へ並べた。自送が設定されたのは昭夫がくなるか。がん治療で入退院を繰り返していたが、疎通はできていた。署名が本のものなら、援助のそのものは否定できない。

健太は翌、父の《教育費援助承諾》を持ってきた。文には、理の実の塾が負う債務を昭夫が引き受け、貸収入から完済まで万千円を払うとかれている。末尾の署名と実印は本物に見えた。

「父さんは、瀬のお父さんが美を指導してくれた恩を返すと言った。今さら止めるのは遺志に反する」

久美子は原本を預かりたいと言ったが、健太はコピーだけ残して帰った。紗が面を調べると、本文と署名欄で印刷の濃さが違い、も自然だった。だが、それだけで差し替えを証することはできない。

久美子は昭夫の斎を探した。机の引きしには、理が持ってきた私の案内がの付で保管されている。

美が学の頃から、同じ学へませる計画をてていたらしい。案内には健太の字で《祖父母負担》とかれていた。

さらに庭用プリンターのスキャン履歴から、別の承諾が見つかった。そこには《美の学費として、限百万円を援助する》としかかれていない。塾の債務も、毎の送も記載されていなかった。

署名欄の位置と文番号は、健太がした承諾と同じだった。

誰かがページ目だけを入れ替え、昭夫の本物の署名を別の約束へ利用していた。

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