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"退職金を狙った息子夫婦と、亡夫の最後の記録" 第7話

貸庫は昭夫と久美子の共同契約だったため、相続確認にけることができた。には原本の教育援助承諾、信の債務覧、健太が作った差し替え文のコピー、公正証遺言が保管されていた。

原本にはやはり、教育費の限を百万円とする条項しかない。支払いは美が学先を決めた、学へ直接う。父母や塾を経由させないと記されていた。昭夫は健太が孫を理由にを求めることを予していた。

遺言では、貸と預は久美子が相続し、美の百万円は成に教育信託へ移す。健太にも最限の相続分はあるが、管理権は与えられていない。健太が語った《全部孫へ残す》という遺言はしなかった。

さらに昭夫のがあった。署名、本文が別の内容に変わっていると気づいたこと。健太へ問いただすと、信の塾が倒産すれば理が実を責められ、美の庭が壊れると泣かれたこと。病気ので問題を公にする力がなく、数回だけ送を認めたことがかれている。

しかし昭夫は、続けることも、健太がを抜くことも認めていない。自送を止めるようへす類も用されていた。提に容体が急変し、類は貸庫へ残った。

久美子はを読んでも夫を英雄とはえなかった。

昭夫がきているに妻へ話していれば、百万円は流せず、息子の偽造もく止められた。族を壊したくないという沈黙が、結局はよりきな嘘を育てた。

それでもと原本は、久美子がを惜しむたい祖母ではないことを証した。夫婦は美の教育を支えるつもりだった。ただし、本の希望と無関係な学や、理の実の借へ払うつもりはなかった。

久美子は教育信託の準備を始めた。健太と理には管理権を与えず、学の請求に応じて直接支払う仕組みにした。

その通を受けた理は、娘を連れて実へ移った。だが美は翌、で久美子のへ来た。

「おばあちゃん、私のために族が壊れたって、ママに言われた」

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