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"浄水器の異物から、夫の秘密が暴かれた" 第2話

「美央が毎お茶や湯をたくさんんでるからじゃないか? 械のセンサーなんて使い方次第で狂うよ。気になるなら、メーカーのサポートに話して見てもらえばいい」

公平の言葉に促され、私は翌、メーカーの正規代理へ点検と交換の依頼を入れた。

曜の午、作業姿のサービスエンジニア・岡田が具箱を抱えて訪ねてきた。回の定期点検も担当してくれた、物腰の柔らかいベテランの技術者だった。

「川さん、お久しぶりです。半で交換サインがたとのことですが、通常では考えにくいサイクルですね。まずは通量を内部ログから読み取ってみます」

岡田は慣れたつきで携帯端末を浄器の通信ポートに接続した。画面をスクロールする彼の眉が、次第に険しく寄っていく。

「……変ですね。通データは規定量の割にも達していません。センサーの誤作か、あるいは配管の目詰まりかもしれません。本体のケースをけて、内部のカートリッジを取りしてみますね」

岡田はシンクの元栓を締め、際よく属製の装カバーをした。カチリと固定クリップをし、円筒形のカートリッジを引き抜いた瞬だった。

岡田の作業するが、凍りついたように静止した。

「……なんだ、これ」

絞りすようない声だった。

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普段の穏やかな接客態度とは線を画す、緊迫した響きに、リビングの子に座っていた私はわずちがった。

「岡田さん? どうされました?」

岡田はカートリッジを両で持ちげ、蛍灯のかりにかざした。信じられないものを見るように、何度も角度を変えて凝している。その横顔から、サーッと血の気が引いていくのが見て取れた。

「奥さん! く来てください! これを見てください!」

突然の切迫した叫び声に、臓がねがった。私が駆け寄ると、岡田は青ざめた顔で鋭く制止の声をげた。

「ただし、絶対に素で触らないでください! 歩がって!」

シンクのステンレス板のに置かれたカートリッジ。その接部分を見た瞬、私の息が止まった。

本来ならプラスチックが超音波で完全に溶着されているはずの継ぎ目が、カッターか超音波カッターのような刃物で度引に割かれ、そのから業用の汚い接着剤で雑に再密閉されていたのだ。接着剤の隙からは、黒ずんだ粘のような、そして属のような異様な物質がわずかに漏れしていた。

「岡田さん……これ、何ですか?」

「うちの製品じゃありません」岡田の声は微かに震えていた。「側のガワだけは弊社の旧型ケースですが、度割られてが抜き取られ、別の何かが詰め直されています。

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こんな構造、料用の設備では絶対にあり得ません!」

「料用の正規構造じゃない……?」

私は岡田の言葉を反芻しながら、シンクの周りに置かれた気ケトル、炊飯器、麦茶のピッチャーへ線を巡らせた。界がぐにゃりと歪み、胃の奥からせりがる烈な吐き気に襲われて、私はキッチンのカウンターにすがりついた。

過ヶ、毎朝起きてんでいた湯。公平が淹れてくれたコーヒー。私が父のいを抱きながら毎作っていた噌汁やスープ。そのすべてが、この異物が詰め込まれたフィルターを通過していたのだ。

「奥さん、しっかり配管の元栓を落としましたから、絶対にこのはにしないでください。今すぐ弊社の品質保証部と保部の責任者を呼びます」

岡田はゴム袋をはめ、慎にスマートフォンで現物の写真をあらゆる角度から撮し始めた。

「回のに私が取り付けたカートリッジのシリアル番号と、このケースに刻印されている番号が完全に致しません。つまり……回の点検以、誰かが図にこの改造品を持ち込み、正規品とすり替えたということです」

誰かが、すり替えた。

その言葉が私のので爆音のように反響した。このの鍵をけてキッチンに入れるが、世界に何いるだろうか。

私と、夫の公平。そして、植物のやり用として予備の鍵を預けてある義母の悦子。そのしかいない。

私は震える指先でスマートフォンを操作し、公平の職へ話をかけた。

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