みかん小説
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"息子が私を認知症にした日" 第5話

娘の署名

寺の駐に現れた織は、より痩せていた。

「先に謝る。相談票に署名したのは私」

ので、織は膝のの封筒を握り締めた。

か、直から連絡があったという。母がガスを消し忘れ、夜にへて、らない業者へを売ろうとしている。緊急で介護相談が必だから、方の妹にも申請者として署名してほしい、と。

「ではなかった。でも症状をく枚目は付いていなかった。私は、お母さんを度検査につなげる類だとった」

「なぜ私に話しなかったの」

「父さんの相続の、お母さんは兄さんの方をした。私が何を言っても信じないとった」

それは否定できなかった。夫のを継いだ直へく残すのは当然だと、私は織にさせた。

「署名した責任は取る。センターにも説する。でも、兄さんはそれだけじゃない」

織がしたのは、直の会社から届いた請求だった。父の、織が相続した郊のについて、《擁壁補事代 百万円》を請求している。

事はわれていなかった。

「断ったら、兄さんは『母さんの介護費を払わないならを売れ』と言った。お母さんはまだ介護されてもいないのに」

私たちはそので域包括支援センターへき、織は自分の言葉で経緯を説した。

職員は申請記録へ補を入れ、診断の施設契約や財産委任を急がないよう助言した。

帰宅すると、玄関に見らぬ男がっていた。

直の会社へ建材を納めた業者だった。未払いは百万円。直から「母が所する駅物件を売却すれば支払える」と説され、私のを確認しに来たという。

「売却の約束はしていません」

は青ざめた。が鞄からコピーをした。

《産売却および代充当に関する確認》

末尾には、私の名と実印らしい朱肉の跡があった。

だが、印は半まで使っていた古い実印だった。

男はもう枚を見せた。

会の署名欄にかれていた名を見て、私は声を失った。

《会 美咲》

孫までが、私のを売る約束に関わっていた。

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