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"四十九日の遺言" 第19話

再にはだけでなくが必だった。蔵庫の台は故障し、保健所の基準も当より厳しくなっている。静はを担保にきな借をせず、事業計画を作り直した。配達範囲を縮め、献を替わり種類に絞り、廃棄を減らす。

以のパート従業員だった森田と吉岡が戻りたいと言った。とも、正隆が営業したい期に辞めていた。静は昔のような約束にせず、勤務、与、休暇を面にした。自分が与を曖昧にされたからこそ、を助けるという言葉での労働をく使いたくなかった。

アパートは解体せず、漏りと配管を修繕した。号の真帆が、空いたを子どもの学習に使えないか提案した。所には夕方までで過ごす子がく、弁当の余りをく提供できれば、の役割も変わる。

静は慈善事業のように無料へはしなかった。自治体の補助制度を調べ、利用料と材費を確にした。善だけで始めれば、また誰かの無償労働に頼ることになる。父のを守ることと、持続する仕組みを作ることは同じ方向にあった。

準備、彦の最の録音を聞いた。そこには謝罪のあと、《を頼む》という言葉があった。静は音声を途で止めた。を続けるのは夫から託されたからではない。

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続けるか閉めるかを決める権利そのものを、自分へ戻すためだった。

しい板には《ごはん》といた。佐伯の名を消すことを、澄子は寂しそうに見たが反対しなかった。仏壇は階のへ置き、の商売とは分けた。

、正隆からが届いた。《兄貴がきていれば、族を壊したおを責める》。静は返信せず、証拠として片桐へ渡した。

事業計画をへ持ち込む際、静は以の売だけで楽観な数字を作らなかった。正隆の営業でれた客、材料費の昇、自分の齢を考慮した。融資担当者は規模を縮める案を評価し、設備更分だけの融資を提案した。千万円を借りようとした正隆とは反対に、返せる額からの形を決めた。

名を変えるとらせた、の客から「彦さんが」と言われた。静は夫を否定するためではなく、経営責任の所をらかにするためだと説した。理解されないもあったが、全員を納得させようとはしなかった。夫の名を残すことより、きて働くが誰か分かるにするほうを選んだ。

採用面接では、応募者へ族経営だから融通が利くとは言わなかった。繁忙期の残業、休憩、社会保険の条件を具体に説した。静自、曖昧な「助けい」の名で休を失ってきた。

温かいであることと、条件が確な職であることは同じではない。しいは、その区別を帳簿だけでなく働き方にも表した。

しい雇用契約へ署名する際、森田は「は族みたいだったのに」とし寂しそうに言った。静は、族のように切にすることと契約を作らないことは別だと答えた。森田は読み直したあと、自分の控えを鞄へ入れた。

族を壊したのが誰かを、もう言葉で争う必はなかった。契約、帳簿、判決、そしてくが、それぞれ答えを持っていた。

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