みかん小説
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"夫は私を最低な妻として配信していた" 第18話

私たちだけがっている

婚から目の、菜はへ学した。入学式には私が席し、拓也は別のに制姿を見ることになった。で記写真を撮る案を、菜自が断った。

「仲直りしたように見せる写真はらない。お父さんとはお父さん、お母さんとはお母さんで会う」

以なら、その言葉を族が壊れた証拠だとっただろう。今は、娘が関係を自分で選んだ言葉だと分かる。

入学式の朝、私は菜の襟を直した。彼女は鏡を見ながら、顔を撮らずにしい靴だけを写真に収めた。友へ送るのだという。

「写すもの、自分で決めたんだね」

「うん。全部見せなくても、嘘にはならないから」

式のあと、私たちは駅のさな堂へ入った。豪華な祝いではなく、菜はカレー、私は焼き魚定を頼んだ。内には族連れがく、スマートフォンをてて事を撮るもいた。

私たちは撮らなかった。

拓也によって公されたは、私たちのから消えない。私が仕事を優先しすぎたも、菜が報酬を受け取ったことも、拓也が自分を被害者だと信じた部分も残っている。

それでも、もう誰かが編集した物語ので暮らす必はない。

帰宅すると、菜が玄関でしい靴を脱いだ。私は夕の買い物袋を台所へ置き、彼女は制をハンガーへ掛けた。

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カメラは回っていない。

入学式の席は保護者分だけだと聞き、菜は最初から私に来てほしいと言った。拓也には別のに会うと自分で連絡したらしい。私はどちらかを選ばせたことが申し訳なくなったが、娘は「学のことは私が決めた」と答えた。面会を続けるか、写真を送るか、で会うかは、それぞれ別の選択でいい。族写真枚で関係を分かりやすく見せる必はなかった。

式へ向かうで、菜はしいクラスにりいがいるか気にしていた。私は自分の若い頃の失敗談を話そうとして、彼女がそれを求めていないと気づいた。「緊張するね」とだけ言うと、娘は頷いて窓のを見た。のでは写真を撮る庭が並んでいた。菜は靴の写真を友へ送り、そので舎を枚撮った。私は彼女の顔を映すか尋ねず、式のに遅れないよう受付へ向かった。

堂では、隣の席の族が料理を撮ってから箸を持った。菜が「写真を撮るのが悪いわけじゃないよね」とさく言った。私は「自分で決めて、相にも聞けるならね」と答えた。彼女がいつか自分の姿を公したくなるかもしれないし、ずっとしないかもしれない。私たちの経験をしい禁止事項に変えたくなかった。べ終わる頃、菜は部活の見学予定を話し始め、私は帰宅だけ確認した。

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翌週、菜はしい友と図館へった。私は勤務の帰りに買い物をして、夕飯の刻を度だけ確認した。返事が遅れても、居所を公して証させようとはわない。連絡が必な理由を話し、お互いの予定をる。あたりまえに見える取り決めを続けることが、私たちのしい族の形だった。

に戻ると、入学案内のを蔵庫に貼った。以は傷やシールが画の目印になった扉だが、今は予定を忘れないために使える。私は来の勤務表を横へ貼り、菜と文化祭の候補を確認した。約束が守れないもこれからあるだろう。そのは、隠して撮るのではなく、話して直す。娘が制を掛け終えて台所へ来たので、私はを洗い、夕飯の準備を始めた。

再回数も、コメントも、拍もない。

それでもそのは、確かに私たちのものだった。

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