みかん小説
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"夕飯のカレーを笑った友人が、私のレシピを欲しがった" 第6話

「冗談だった」のあと

私は由から送られた画像を拡した。クリアファイルには、私が作った分量表の部が見えていた。端にいた「甘はルウを先に溶かし、最に牛乳を量」というメモまで写っている。その横の袋には、真理子の字で「にはさない」とあった。

何かを隠す必があったのだろうか。レシピを独占したいだけなら、わざわざそんな言葉をく必はない。私は由に「この写真、誰が撮ったの?」と尋ねた。彼女は、打ちげに参加していた佐伯さんから送られてきたものだと教えてくれた。佐伯さんは、写真を広報に使うために撮ったのではなく、真理子が帰ったあと、忘れ物を確認するために撮したらしい。

私は佐伯さんに連絡を取るに、学の広報担当へ問いわせた。掲載された記事の文言が事実と違うようにじること、カレーの試作とレシピ作成を自分が担当したことを簡潔に伝えた。責める調にならないよう、事実だけをいた。返事はすぐに来た。

《記事は委員の方から提供された原稿をもとに掲載しました。必であれば修正しますので、経緯を教えてください》

広報担当者は、記事をいたのが真理子だと認めた。写真だけでなく、文章も彼女が用したものだった。私は返信を迷ったが、文化祭で自分がした作業を付順に並べた。

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レシピの初稿、試作会の記録、材料見積もり、修正した分量表。どれも、私の端末や共フォルダに残っていた。

修司は類を見ながら言った。「これなら、誰が何をしたかは分かる。相を責める文章にしなくてもいい」

「でも、そこまで説したら、真理子さんに告げしたとわれるかな」

「事実を伝えたら告げになるの?」

私は答えなかった。いあいだ、誰かを困らせないことを優先してきた。困らせないために自分がになるのは仕方がないとい、境界線を引くことを、相への攻撃のようにじていた。

翌、真理子からいメッセージが届いた。

《文化祭のことを学に言ったの?記事を直してもらうほどのこと?私は由美子さんが嫌ないをしないように、名も入れたのに。こんなことで友関係を壊すなんてしい》

私は読み終えて、すぐには返信しなかった。真理子は私が何を伝えたのかっているらしい。広報担当から聞いたのか、佐伯さんから回ったのかは分からない。私は「記事の内容が事実と違ったので、担当した作業を説しただけ」とく返した。

数分、話が鳴った。真理子は泣いているような声をした。「私、そんなつもりじゃなかったの。由美子さんが料理を好きだとって頼んだし、名をしたくないもいるから、あえてまとめていたの」

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「私が名をしてほしいと言ったあと、あなたは『細かいことを気にしすぎ』と言ったよ」

「それは言い方が悪かった。ごめんね。でも、私たち友達なのに、学に言うに話してほしかった」

「何度も話したよ。レシピの作成者を確認したし、私が担当したことも伝えた」

真理子は黙った。私は、彼女が謝るかどうかを待っていたわけではない。謝罪があればすべて元に戻るともっていなかった。ただ、彼女が私の話を聞いているのか、また自分を守るために言葉を選んでいるのかを確かめていた。

「分かった。あなたがそううなら、もういいわ」彼女はそう言って話を切った。

その午、広報担当から記事修正の案が届いた。修正案には、私がレシピを作成し、試作と材料調を担当したこと、委員全員が準備に協力したことがかれていた。私は確認して承した。記事が直ったことより、自分の仕事が正しい形で記録されたことに堵した。

ところが、そのの夜、真理子は個のSNSにい投稿をした。名はかれていないが、文化祭の準備で「善で協力したが、あとから功績を主張して周囲を困らせた」と読める内容だった。コメント欄には「そんないるよね」「友達でも距を置いた方がいい」といった言葉が並んでいた。

私はその画面を閉じた。航が横からのぞき、「これ、母さんのこと?」

と尋ねた。私は「名はないから分からないよ」と答えた。航は眉を寄せたが、修司が「本が説する必があるなら、直接話せばいい」と言った。

翌、佐伯さんから話があった。彼女は、文化祭の最終資料を理するため、真理子が提した原稿の確認をしているという。そこで、もうつ気になるものを見つけたらしい。

「由美子さん、試作会のに、真理子さんからレシピの原案をもらったことになっている類があるの。でも、付があなたの初稿よりなのよ」

私は驚いた。「そんな類、私見てないよ」

「私も詳しいことは分からない。ただ、真理子さんの名で提されたレシピが、学の共フォルダに保されていてね。あなたのものと、材料も分量もかなり似ている」

私はすぐにフォルダをいた。確かに、真理子の名で保された文があった。作成は、私が最初のレシピを送る3。文のプロパティをくと、作成者の欄には別の名が残っていた。

それは、文化祭の委員でもない物の名だった。

学からの修正連絡を受けたあと、私は何かの保護者から個別に声をかけられた。「由美子さんが作ったのに、真理子さんの名ばかりだったね」と言うもいれば、「そんな細かいことは気にしなくていいのに」と笑うもいた。私は誰にもく説しなかった。

気にするかどうかは私が決めることで、周囲に納得してもらう必はない。何かを作ったの名を記すのは、賞をもらうためではなく、仕事の経緯を正しく残すためだ。

佐伯さんは、次の委員会から提案に「提案者」「実作業」「確認者」の欄を設けると言った。今、同じようなき違いが起きないようにするためだという。私はその案に賛成した。真理子だけを責める仕組みにするのではなく、誰が何をしたかを見えるようにする。それが、文化祭で起きたことから学べる番現実なことだとった。

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