みかん小説
本棚
みかん小説 / 怒り / 夕飯のカレーを笑った友人が、私のレシピを欲しがった
夕飯のカレーを笑った友人が、私のレシピを欲しがった

夕飯のカレーを笑った友人が、私のレシピを欲しがった

りんご半分の台所 完結 12

「夕飯にカレーなんてありえない。家族がかわいそう」 友人・真理子の何気ない一言に傷ついた由美子。ところが後日、その真理子から文化祭で出すカレーのレシピ作りを頼まれる。 試作、材料計算、衛生管理まで担った由美子だったが、完成した料理はいつしか「真理子の家庭の味」として紹介され、自分の名前だけが消されていた。さらにそのレシピは、公民館の料理講座でも真理子の実績として使われようとする。 由美子は初めて「大丈夫」と笑って引き下がることをやめ、自分が担った仕事を記録とともに伝える。これは一皿のカレーをめぐる争いではない。親切と友情の陰で軽く扱われてきた女性が、自分の努力と暮らしに境界線を引き直す物語。

今すぐ読む

おすすめ作品