みかん小説
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"夕飯のカレーを笑った友人が、私のレシピを欲しがった" 第7話

借りたレシピ

文に残っていた作成者名は、浦織という女性のものだった。私はその名をらなかったが、真理子が以、料理教に通っていると話していたことをいした。もしかすると、織さんはその教の講師か、同じ徒のかもしれない。

私は佐伯さんに、文のファイルを誰が提したのか尋ねた。彼女は学の共フォルダにがっていたものを見つけただけで、提者までは確認できていなかった。広報担当に問いわせると、真理子が自分のメールから送ってきた資料のつだと分かった。文の保は、私が文化祭のカレーを提案するよりだった。

私は真理子に連絡をした。「共フォルダに、あなたの名でしたレシピがある。作成者が浦織さんになっているけれど、どういうこと?」

返事はなかなか来なかった。夕方になって、ようやく話が鳴った。

「昔、料理教で習ったレシピを参考にしたの。自分でし変えて、庭で作っていただけ」

「それを学に提したの?」

「提したというか、候補として保してあっただけ。結局、由美子さんがしいものを作ってくれたでしょう」

「私に頼むから、カレーのレシピを準備していたの?」

「そうよ。でも学です数にはりないとって、由美子さんに相談したの」

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「夕飯にカレーをすのはありえないって言ってたのに?」

話の向こうで、真理子は度息を止めた。「それとこれとは別でしょ。私はで毎週すのは好きじゃないけど、文化祭のメニューとしてはいいとったの」

「私が作ったレシピを、自分の庭のとして記事にした理由は?」

真理子は声をくした。「庭のって、誰かのものじゃないでしょう。みんなで作ったんだから、そういただけよ」

「最初はあなたのレシピとしてすつもりだったんだよね」

「そんなこと言ってない」

私は、会話の途でそれ以聞くのをやめた。彼女は自分に都のよい説を繰り返し、私がりたいことには答えなかった。私はファイルの記録を保し、広報担当に追加で共した。作成者の名が残っていること、私に依頼するから真理子名義でレシピが準備されていたことを伝えた。

その翌、真理子は委員会のグループチャットで、私が彼女を責めているといた。「由美子さんがレシピを自分のものだと主張して、私の名を消そうとしている」とも説した。私はその文を見て、すぐに反論したくなったが、まず委員の佐伯さんに連絡をした。彼女は「事実関係を理してから、全員に共しましょう」と返してくれた。

会議は週末にかれることになった。

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私は逃げたくなかったが、真理子と勢ので向きうことを考えると、胃のあたりが固くなった。修司は、これまでの作業記録とメッセージを付順に並べるのを伝った。航も「説するなら、くていいよ。母さんが何をしたかだけ言えばいい」と言った。

会議当、真理子は私より先に来ていた。いつものるい笑顔で委員たちに話しかけている。私が入ると、彼女は瞬だけ目をわせ、それから別のに話を続けた。私は空いている子に座り、資料を机のに置いた。

佐伯さんがし、まず広報記事の訂正について説した。私は文化祭のメニューを提案した経緯、試作と分量調を担当したことを話した。必なことだけを伝え、真理子を悪く言う言葉は使わなかった。

真理子はすぐにをいた。「私は由美子さんの協力に謝しています。でも、レシピを誰が作ったかで、こんなにきな問題にする必がありますか?文化祭はみんなで作ったものです」

私は資料を枚めくった。「これが、私が真理子さんに送った最初のレシピです。付は94。こちらは、真理子さんの名で共フォルダにあった文です。保は91で、作成者は浦織さんになっています」

委員たちの線が、真理子に集まった。彼女は肩をすくめた。「料理教の先から教わったものを、私が庭用にまとめただけです。

だから私のレシピと言っても違いではありません」

「それなら、私に相談するから、学用の候補としてしていたんだよね」

真理子は返事をしなかった。私はその沈黙を、勝ち負けの証拠にしたくなかった。ただ、自分の記憶を否定されないよう、ここにいるたちに見てもらいたかった。

会議が終わるころ、広報担当者は記事を修正し、作業の分担を記すると約束した。佐伯さんも、今は提案者と担当者を資料に記録すると決めた。真理子は最まで謝らなかった。会議をるとき、彼女は私にづき、い声で言った。

「こんなことで、い付きいを壊すなんてわなかった」

私は答えた。「壊したくなかったから、今まで何度も黙っていたよ」

真理子は目を伏せた。私はそのをれた。廊の窓から、庭で文化祭の旗を片づける徒たちが見えた。私はようやく息を吐いた。

会議の翌、真理子は委員会をに休むと連絡した。体調をえるためとかれていたが、私はその理由を詮索しなかった。彼女が休むことに堵している自分と、の友が周囲から距を置かれているようにじて胸が痛む自分がいた。どちらか方だけが本当なのではない。私はその両方を抱えたまま、次の委員会の資料を作った。

夜、航が「真理子さん、もう学に来ないの?」

と聞いた。私は「分からないよ。しばらく休むみたい」と答えた。航はし考えて、「母さんが悪いことをしたわけじゃないなら、気にしなくていいよ」と言った。私は「そうだね」と返したが、誰かが傷ついたときに、自分が正しいだけではがれないこともっていた。

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