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"赤ちゃんの声が聞こえる姪が、夫の嘘を見抜いた日" 第6話

「全部、もうってるから」

「何言ってるんだ、このガキ!」

徹がちがった。

その鳴り声に美久の肩がね、悠真も泣き始めた。織さんがすぐ美久を抱き寄せ、母も悠真を抱きげる。

「子どもに向かって何て言い方するんだ!」

兄が徹のへった。

義父も険しい顔になった。

「徹、座れ」

「だってこいつ、訳分かんねえことを――」

「全部、もうってるから」

私が言った。

徹の声が止まった。

「何?」

「だから、美久ちゃんに鳴らなくていい。私、全部ってる」

私は茶いファイルをテーブルへ置いた。

徹はそれを見るなり、目を見いた。

「それ、何だよ」

「あなたのことを調べてもらった報告」

「は?」

「まず、これ」

写真を枚取りした。

繁華。

若い女性。

その隣で楽しそうに笑う徹。

枚目。

女性の肩を抱いている。

枚目。

から緒にてくる姿。

義母が元を押さえた。

「徹……?」

「違う。の子だよ」

「ってる」

「付きいでっただけだ」

「半く?」

徹が黙る。

私は報告を読む。

額な利用。

未払い。

女性への贈り物。

複数の借り入れ。

義父の眉にい皺が寄った。

「借まであるのか」

「違うって! に――」

「それだけじゃないでしょう」

私が言うと。

徹の体が止まった。

「何のことだよ」

らかに声がさくなった。

「私の命保険」

義母が私を見る。

父も兄も表を変えた。

私はスマートフォンに保していた類の写真を表示した。

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「私に黙って、こんな保障額へ変更しようとしていたよね」

「保険なんて族のためだろ!」

「だったら、どうして私に隠したの?」

「説するの忘れただけだ」

「事故のの保障ばかり何度も確認したのも?」

徹のが閉じた。

「何でって……」

その言。

自分で認めたようなものだった。

義父がちがった。

「徹。何を考えてた」

「何も考えてねえよ!」

「亜鳥ちゃんが何でこんなことを聞いているか分かるだろ!」

「でっちげだ!」

私はもう枚のをした。

婚姻届のコピー。

「じゃあ、これは?」

徹の顔が完全に固まった。

義母が震えるでを受け取る。

「あなた……これ、どういうこと?」

「まだしてない!」

「そういう問題じゃないでしょう!」

義母の声が裏返った。

「亜鳥ちゃんと結婚しているのに、どうして別の女のとこんなものをくの!」

「向こうがけって言っただけだ!」

「嫌ならかなきゃいい!」

徹は両でを抱えた。

「おら、何も分かってないんだよ!」

「何が?」

私は聞いた。

徹は私を睨んだ。

「おと結婚してから自由がなくなったんだよ。子どもができて、も全部に持っていかれて、俺は何のために働いてるんだ!」

私はしばらく何も言えなかった。

悠真は母の腕ので泣いている。

その声を聞いても、徹は振り返らない。

「だから?」

私の声は自分でも驚くほど静だった。

「だから借して、の女性と遊んで、私に額な保険をかけたの?」

「だから、それは――」

「私がいなくなれば、全部解決するとった?」

徹の表が止まった。

誰もかなかった。

「違う」

「本当に?」

「違うって言ってるだろ!」

「だったら説して」

私はまっすぐ夫を見た。

「どうして私に黙って保険額をげようとしたの。どうして事故の補償ばかり確認したの。どうしてその期にこの婚姻届をいたの」

つずつ尋ねた。

徹は答えられなかった。

それでも。

最の最まで、認めようとはしなかった。

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