みかん小説
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"赤ちゃんの声が聞こえる姪が、夫の嘘を見抜いた日" 第10話

仕事へ戻るまで

実へ戻ってか。

私は再就職について考え始めた。

悠真はまださい。

両親は「無理しなくていい」と言った。

兄も活費のことなら協力すると言ってくれた。

でも私は、自分で収入を得られる状態へ戻りたかった。

結婚。

徹に「で体を休めて」と言われ、私は退職した。

あのは幸せだった。

けれど仕事を失ったことで、自分のの選択肢まで夫へ預けてしまった部分があった。

「しずつでいいから働きたい」

母へ話した。

「悠真は私が見るよ」

「ずっと頼るわけにはいかないよ」

「頼れるくらい頼りなさい」

母は笑った。

保育園を探した。

履歴をいた。

面接を受けた。

何社か落ちた。

子どもがさいことを伝えると、難しい顔をされる会社もあった。

それでも諦めなかった。

ようやく採用が決まったのは、以とは別業種の事務職だった。

最初の料。

額は結婚よりなかった。

それでも通帳へ振り込まれた数字を見た、涙がた。

自分で働いた。

誰にも怯えず使える。

悠真のために残せる。

帰宅すると、美久が遊びに来ていた。

「亜鳥ちゃん、お仕事どうだった?」

織さんが聞いた。

「疲れた」

「そりゃそうだよ」

「でも楽しかった」

美久はで悠真と遊んでいた。

「美久ちゃん」

「なあに?」

「あの、ありがとうね」

「何が?」

もう覚えていないような顔。

「斎で見つけてくれたこと」

美久は首を傾げた。

「私、見つけたの?」

「覚えてない?」

「うん」

織さんと目をわせた。

「最ね」

織さんが声で言った。

「美久、議なこと全然言わなくなったの」

「そうなの?」

「うん。本もみたいなじがないって」

美久は悠真の頬をつついて笑っている。

普通の歳児。

それでいい。

私はそうった。

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