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"赤ちゃんの声が聞こえる姪が、夫の嘘を見抜いた日" 第13話

美久が息子に最に言ったこと

悠真が歳半になった頃。

美久は歳になっていた。

言葉も増え、悠真は「ママ」「ばあば」「みーく」と美久を呼ぶようになった。

ある。

がリビングで遊んでいるのを見ていると、美久が突然笑った。

「ねえ、亜鳥ちゃん」

「なに?」

「悠真くん、もう普通にしゃべれるから便利だね」

私は吹きした。

「からしゃべってたんじゃないの?」

美久は真顔で考える。

「そうだっけ?」

完全に忘れている。

「赤ちゃんの声、聞こえてたんでしょう?」

「私が?」

「うん」

「覚えてない」

織さんも笑った。

「本、本当に忘れてるんだよ」

私は美久を見た。

あの。

歳だった美久。

ベビーベッドへを寄せ。

徹を見て。

「赤ちゃんが言ってる」

そう言った。

「ママにひどいことしないで」

「いなくなってほしいんでしょ」

偶然だったのかもしれない。

でも私にとっては。

あの言葉が逃げるための最の押しだった。

「美久ちゃん」

「なに?」

「覚えてなくてもいいけど、ありがとう」

「だから何が?」

「何でもない」

「変なの」

美久は笑い、また悠真と遊び始めた。

そのの帰り。

玄関で靴を履いていた美久が、ふと悠真を振り返った。

「じゃあね」

悠真がを振る。

「みーく、ばいばい」

「ママを守ってね」

美久がそう言った。

私は瞬固まった。

「え?」

「だって男の子でしょ」

織さんが笑った。

「今度は普通の理由みたい」

私も笑った。

「悠真には、誰かを守るために無理しなくていいよ」

私は息子を抱きげた。

「自分も事にできるになってね」

悠真はも分からず笑った。

その笑顔を見ながら。

私はやっとえた。

この子がまれたことで幸になったのではない。

この子がいたから。

私は自分のをて直す勇気を持てたのだ。

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