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"赤ちゃんの声が聞こえる姪が、夫の嘘を見抜いた日" 第14話

あの封筒を見つけたから

それから数。

私は今も働いている。

仕事。

事。

育児。

毎忙しい。

い通りにいかないこともい。

けれど、以のにいた頃とは違う。

誰かの嫌を読みながら玄関の音を待つことはない。

事をへ落とされることもない。

息子が泣くたびに「く黙らせなければ」と怯えることもない。

悠真は元気に育った。

美久とも相変わらず仲がいい。

美久の議な力が本当に消えたのかは分からない。

本はもう何もじないと言う。

織さんは。

「必なだけ使えたのかもしれないね」

そう笑う。

私は否定もしない。

肯定もしない。

ただつ。

美久が見つけた茶い封筒。

そのの類。

あれがなければ。

私はもっとく、自分の違を「気のせい」にしていたとう。

徹が私の命を本当に奪おうとしていたのか。

どこまで具体に考えていたのか。

今でも私には断定できない部分がある。

でも、それでいい。

危険だとじた。

「本当に危険になるまで待つ」必などないのだ。

信頼できない。

怖い。

子どもを守れない。

それだけでもれる理由になる。

ある休。

実で族が集まった。

母が台所で料理を作り、父がテレビを見ている。

兄がみ物を運び。

織さんが笑う。

美久と悠真がでゲームをしている。

私はその景を見ながら、初めてのお披目会をいした。

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か。

さな悠真。

その顔を覗き込んだ美久。

「赤ちゃん、面いこと言ってるよ」

あの。

私には何も聞こえなかった。

今ももちろん聞こえない。

けれど。

もし本当に悠真が何かを伝えていたのなら。

きっとこう言っていたのだとう。

《ママ、しなくていいよ》

私は悠真のを撫でた。

「何?」

「何でもない」

「変なの」

以、美久にも同じことを言われた。

私は笑った。

窓から入る午の差しが、居のへ伸びていた。

あのからずっと欲しかったのは。

復讐でも。

徹が幸になることでもなかった。

悠真として眠れる。

自分の力で活できる仕事。

鳴り声を恐れず笑える毎。

それだけだった。

そして今。

私は全部、自分ので取り戻していた。

美久が私を救ったのか。

悠真が教えたのか。

単なる偶然だったのか。

答えは、これからも分からない。

ただ。

歳のさな姪が、あの斎の本棚から枚の類を取りした瞬。

止まりかけていた私のが、確かにもう度き始めた。

だから今でも。

美久が遊びに来て、悠真と笑いっている姿を見るたび。

私はので度だけ言う。

ありがとう、と。

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