みかん小説
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"祖父の土地を勝手に道路にされたので、自販機を置いた" 第13話

内覧会の壇と招かれざる客

曜、午。 S駅にそびえつザ・グランタワーSのエントランスには、華やかな赤絨毯が敷き詰められていた。

ロータリーには黒塗りのハイヤーが何台も横付けされ、Sをはじめとする元財界の鎮、議会議員、そして億円以のペントハウスを購入した富裕層の族連れが、シャンパングラスをにして談笑していた。 階のスカイラウンジでわれる、竣記レセプション。

「皆様、本はようこそお越しくださいました!」

スカイラウンジの特設ステージでマイクを握っていたのは、遷されたはずの川端武郎だった。 濃紺のタキシードにを包み、傲な笑みを顔いっぱいに貼り付けている。 「が川端都発が、幾の困難……そう、部の悪質な妨害作を乗り越え、このの未来を象徴する最峰のタワーを完成させました! 本のこの景こそが、勝者の証であります!」

会から形式な拍が湧き起こる。 武郎は誇らしげに胸を張り、最列に座るSに向かってグラスを掲げた。 そのだった。

「その乾杯、し待っていただけますか?」

静まり返った会の方から、凛とした、驚くほど通る女の声が響き渡った。 参加者たちが斉にざわめき、振り返る。

ラウンジのな自ドアをくぐって現れたのは、グレーのパンツスーツにを包み、分い黒のレザーバインダーを脇に抱えた私――宇都宮だった。

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そして私の両脇を固めていたのは、作業着姿の現検証員名と、県警本部捜査課(能犯担当)の刑事だった。

武郎のマイクを持つが、ピクリと凍りついた。 「な……宇都宮……!? 貴様、警備をどうやって突破した!」

「突破も何も、正面から名刺をして入ってきましたよ。国交通省の公認建築紛争審査会、ならびに特定政庁の緊急全確認員としてね」

私は赤絨毯のを、ヒールを鳴らして壇へと真っ直ぐに歩みをめた。 参加者たちが避けるようにをける。が「何事だね、川端君?」と眉をひそめて武郎を問い詰めた。

「ゆ、……! お、何の真似だ! ここは招待客だけのプライベートスペースだぞ! 警察を呼んでつまみせ!」

「警察なら、私のすぐろにいますよ」 私は刑事たちをで示し、壇の武郎の目のでピタリとを止めた。 「川端専務。……いいえ、支社総務部主任の川端武郎さん。会社に無断で本社へ戻り、代表権もない分でを招いて祝杯とは、随分と豪勢なスタンドプレーですね」

武郎の額から、タラリとたい汗が流れ落ちた。

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