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"昼寝ばかりの嫁が、潰れかけの餅屋を救うまで" 第19話

を救ったあとに残ったもの

借が減り、が定すると、族は初めて「を救った、どうきるか」を考えられるようになった。以は毎、の材料代と今の返済だけでがいっぱいだった。休みのものことを考え、文子は旅どころか所の温泉にもかなかった。

美穂はに度、を完全に休みにするを提案した。文子は最初「予約が入るかもしれない」と嫌がったが、真弓が「休みのを先にらせればいい」と賛成した。健も「械の入れもできる」と言う。結局、第と第曜を定休にした。

最初の休みの、文子は朝に起きてしまった。台所へこうとして、美穂に見つかった。「今は、休みですよ」「体が勝に起きるんだよ」「じゃあ寝直してください」。文子は「そんな簡単に寝られるか」と言いながら布団へ戻り、気づけば半まで眠っていた。

その、で所の喫茶へった。真弓はの包装を考えずにコーヒーをみ、健は配達を気にせず聞を読んだ。文子は窓のを見ながら、「何もしないって、こんなにいんだね」と言った。

美穂は笑った。「私はからってました」

真弓が「それはりすぎ」と突っ込み、で笑った。

を救ったのは、売が戻ったことだけではない。族が、のために全部を差しす活から抜けられたことだった。

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続いたを守るために、続いてきた習慣を変える。その方が、借の数字を減らすより難しかった。

休みを作ったことで、文子は昔の友と昼へるようになった。健は子どもの頃から好きだった釣りを再し、真弓はの包装ではなく、自分のを見にかけるを持つようになった。美穂だけは以とほとんど変わらず、昼寝をしていた。けれど族の方が、美穂の活にづいてきたようにも見えた。

文子は々、赤い通を挟んだ帳簿をく。そこには最初の頃の乱れた数字と、美穂がいた細かなメモが残っている。《損をする売》《作りすぎ》《待ちすぎ》《働きすぎ》。そして最のページには、文子自がきしたがあった。

《休みを削らない。》

美穂がそれを見つけた、何も言わなかった。ただ、文子の隣でしばらく笑っていた。

数字は、を救うためだけにあるのではない。が壊れないためにも使える。文子はようやく、それを自分の言葉で理解していた。

その夜、文子はの仕込み量を確認してから、珍しく自分での照をく消した。「まだですよ」と美穂が言うと、文子は「休みを削らないっていた本だからね」と答えた。美穂はさく頷いた。

定休が定着すると、客の方もそのリズムを覚えた。休みのに話が鳴り続けることもなくなり、「曜は休みだから曜に予約しておこう」

と先にいてくれる。が客にわせ続けるのではなく、客にもの続け方をってもらう。それだけで族の活はずいぶん穏やかになった。文子は、断れば客が全員いなくなるとっていた昔の自分をいし、し笑しくなった。

美穂は「が続くことと、族の活が続くことは同じです」と言った。文子は以なら商売に私活を持ち込むなと返していただろう。今は、そのつを分けすぎたからこそ無理が続いたのだと分かっている。

を守るために残った番きなものは、ではなく、族が緒に暮らすだった。

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