みかん小説
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"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第21話

曜の挨拶

次の曜、私は朝半に燃えるごみの袋を持ってをた。のあのと同じだが、空気はし涼しくなっていた。集積所にはしい黄いネットが張られ、その横にさな掲示がある。「利用者の皆様で清潔に使いましょう」。自治会員とも未加入者ともかれていない、い言葉だった。

私は袋を置き、ネットの端を丁寧にかけ直した。たったそれだけの作なのに、最初の数回は誰かが見ていないか気になった。今はもう、朝のごみしを特別なことだとわずに済む。それでも、あの黄いを見たの胸のたさを、すっかり忘れたわけではなかった。

集積所の脇には、しい当番表も貼られていた。私は来の欄に自分の名があるのを見つけ、指で度確かめた。会員かどうかではなく、使うとして名が並んでいる。その当たりのことが、数かにはずいぶんくじられた。

「冴子さん、おはようございます」。声をかけてきたのは、あの、私と目をわせなかった奥さんだった。彼女はし迷ってから「はごめんなさいね」と言った。私は何のことか分かっていたが、「どうしたんですか」と聞いた。彼女はネットの端をいじりながら、恵さんから退会したは使えないと聞いていたので、私が袋を置いたに声をかけられなかったのだと話した。

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「面倒なことに巻き込まれたくなかったの」。正直な言葉だった。私ならせめて挨拶くらい返したとうが、同じになったに必ず言えるかと聞かれれば、自信はない。私は「私も逆のなら、どうしたか分かりません」と答えた。しだけ本音を隠した言い方だったが、それでよいとった。

奥さんはほっとしたように笑い、「今度の清掃、私もるから」と言った。私は「では、緒にお願いします」と答えた。謝られたから何もかも元通りになるわけではない。けれど、次に緒に何かをする約束ができたなら、それで分にへんでいるのかもしれない。私は空になったを見て、ようやく肩を伸ばした。

その奥さんは「今度の当番表、見た?」と尋ねた。私は自分の名が載っていると答え、来は朝の掃除を伝う予定だと話した。以なら、こんな会話にも会費のことがをよぎっただろう。今はごみのことはごみのこととして話せる。そのさな変化が、挨拶をずっと楽にしてくれた。

帰り、庭先から「冴子さん、おはよう」と声がした。別のの奥さんが洗濯物を干していて、私は「おはようございます」と返した。、越してきたばかりの頃は、ごみのをきして蔵庫に貼っていた。今は曜を確かめなくても、曜と曜になれば自然に袋をまとめている。

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角まで来ると、源さんが向こうから歩いてきた。「ごみ、せたか」。私はわずち止まった。「見れば分かるでしょう。ぶらじゃないですか」。源さんは真顔で「そうか」と言い、私の横を通り過ぎた。し歩いてから振り返り、「次は曜だからな」と声をかけてきた。

「っていますよ。私、もここにんでるんですから」。そう答えると、源さんの元がほんのし緩んだ。私は笑いながらへ向かった。台所の窓には朝が差し込み、昨洗った湯みがつ、伏せて乾かしてあった。つは昨来た娘の分で、次に来たも同じ所へしておこうとった。

玄関の鍵をける、私は扉の内側をちらりと見た。そこにはもう、返されたい袋も、黄いもない。何も置かれていない所を見て、私はほっとしたのではなく、ただ今の朝ごはんを考えた。蔵庫には卵がつある。今朝はそれを焼こうとった。

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