みかん小説
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"正月に八人で来る嫁へ、家は売りました" 第17話

引き直された境界線

私は伝票をに取り、レジに向かうため席をった。 「私のべた茶の代は払っておきます。……それでは、失礼します」

ちろうとする私の袖を、直が縋るように引いた。 「か、母さん……待ってくれよ! これからの正、俺たちはどうすればいいんだよ……!?」 息子のけない瞳に、私は静かに線をわせた。

「直。これからの正はね、会いたいが、会いたいに、自分の分を自分で用して集まるのよ。……泊まりがけは輪際なし。親戚を勝に連れてくるのもなし。お玉も、孫のリクと真央の分しか用しません。会うなら、どこかのでほど事をして、それぞれ自分のに帰る。それが、私の決めたしいルールです」

「母さん……」 「境界線を引くことと、縁を切ることは違います。私が今まで境界線を引かずに甘やかしてきたから、あなたたちは私をただの政婦だと勘違いしたのよ。……自分のの始末は、自分でつけなさい」

私は息子のを静かに振り払い、入りの席へと向かった。 そこでは、歳のリクが、の子供たちのためにメニュー表で折りを折り、がらせないように気を配っていた。 私はリクの肩にを置き、優しく微笑みかけた。 「リク、今はのごたごたに巻き込んでごめんね。になったら、しい制を着て、おばあちゃんのマンションに遊びにいらっしゃい。

美しいご飯を作って待っているからね」

リクのきな瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。 「ばあちゃん……ごめんね……。僕、ばあちゃんのこと、好きだから……」 「っているわよ。ありがとうね」

ファミレスをると、駅のロータリーには凛とした夜の寒気が満ちていた。 吐く息がく夜空へと吸い込まれていく。 バッグの底にある『正帳』のみが、議とよい誇りとなって、私の背筋をスッと伸ばしてくれた。

自宅マンションへの帰り、駅のスーパーのかりを見げながら、私はった。 の都に振り回され、をにして尽くすだけのは、もう完全に終わったのだ。 これからは、私ので、私ので、私の命をきていく。 見げるの夜空には、つない満のが、澄み渡るを放っていた。

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