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"離婚裁判で7歳の娘が見せた秘密の映像" 第22話

しい朝

婚が成してから半が過ぎた。私と柚は同じ学区のさな賃貸宅へ移り、で暮らしている。きなにあった器棚は放したが、娘が幼い頃から使っていたの机は持ってきた。窓辺にはさな観葉植物を置いた。以のにあったきな鉢とは違い、葉はまだ数枚しかない。柚は毎週曜、やりを自分の仕事にしている。

私は会計事務所で働くをしずつ増やした。最初は伝票の入力にがかかったが、今では末の集計も任される。仕事から帰ると、娘が今あったことを話してくれる。で苦な野菜をべられたこと、友達とけんかして仲直りしたこと、図の絵が廊に飾られたこと。特別な事件が起きないが、こんなにありがたいとはわなかった。

健太郎とは、決められた方法で娘の面会について連絡を取っている。約束が守られないには記録を残し、必に応じて相談する。柚は父親に会ったの夜、し黙り込むこともある。私は無理にを聞かず、娘が話したいだけを傾けるようにした。父親を好きでいることと、父親のしたことを許すことは、同じではない。娘がその違いを急いで理解する必もない。

古いタブレットは、裁判のための記録を保全した、柚の希望でに戻ってきた。

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娘はそれをもう枕のに隠さない。ある、私は「しいのがあるし、古い方はしまっておく?」と尋ねた。柚はし考え、「うん。でも捨てないで」と答えた。私は布の袋に入れ、棚のへ置いた。端末のに何が映っていたかを、私たちは普段の暮らしで話題にしなくなった。

ある週末、柚は私が仕事の類を理している横で、自分のさな計簿を作り始めた。お遣いを何に使ったかきたいのだという。私は計のし方を教えたが、何に使うべきかは決めなかった。娘は鉛で「えんぴつ」「おりがみ」とき、最に「のこり」と丸で囲んだ。自分で選び、自分で確かめる。その当たりの練習を、私たちはしずつ取り戻していた。

の保護者会の、佐伯先が私に声をかけた。「柚さん、最よく笑うようになりましたよ」。私は礼を言い、教のろに貼られた娘の絵を見た。画用には、分の靴とさな植鉢が描かれていた。の絵ではない。玄関のに並んだ、私と娘の靴だった。絵の隅には『ただいま』とひらがなでかれていた。

帰り、私は柚に絵のことを尋ねた。「どうしておうちじゃなくて、靴を描いたの?」。娘はランドセルを揺らしながら答えた。「だって、ママが帰ってきたら、柚の靴の横にママの靴があるでしょ。それが好きだから」。私は歩く速さをし落とした。

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娘は気づかず、のの話を始めた。私はその声を聞きながら、あの法廷でのさな問いをいしていた。

「ママもらないもの、見せていい?」

あの、私は娘が何を持っているのからなかった。今も、娘ののを全部っているわけではない。それでもつだけ、より確かに分かることがある。娘が何かを抱えた、怖がらずに話せる所を作りたい。誰かの嘘を暴くためではなく、娘が自分の言葉をして使えるように。

そのの夜、柚は学で借りた本を読んでから、私に「は緒に買い物にこう」と言った。私は蔵庫のを確認し、「何を作ろうか」と聞いた。娘は迷わず「カレー」と答えた。私たちは必な材料をにき、買い物の予算を緒に決めた。きな約束ではない。の夕飯をで決められることが、今の私たちには分なびだった。

に着くと、柚が先に玄関へ駆け込んだ。「ママ、おかえり!」。私は靴を脱ぎ、娘の靴の横にそろえた。「ただいま」。台所では夕飯の鍋がさく音をてている。窓辺の観葉植物には、しい葉が枚いていた。柚はそれを見つけて、私のを引いた。私たちは並んでしゃがみ込み、まだ柔らかい緑の葉を、しばらく黙って眺めていた。

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