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"初孫の誕生日に締め出された私、翌朝すべての援助をやめた" 第6話

話の向こうの言葉

「今は来てくれたんだって?」

健は、最初にそう言った。謝罪でも、説でもなかった。私は、言葉を探しながら返した。

「ったわよ。由美子さんから、呼んでいないと言われたけれど」

話の向こうで、い沈黙があった。

「そのことか。由美子の親も来る予定だったから、向こうの族だけでやることにしたんだよ」

「私たちは、族じゃないの?」

「そういうじゃないよ。数もあるし、気を使うからさ」

私は、玄関ので聞こえた笑い声をいした。数がいなら、由美子の両親だっている。気を使うと言うなら、どうして私たちには事に言もなかったのだろう。

「せめて、もって教えてほしかったわ」

「ごめん。バタバタしてて忘れてた」

健は軽く言った。まるで、買い物を頼み忘れたとでもいうようなぶりだった。

「プレゼントは置いてきたのか?」

その言葉に、私の期待は消えた。健が気にしていたのは、私がどんな気持ちで帰ったかではない。持っていった物を置いてきたかどうかだった。

「受け取ってもらえなかったわ」

「そうか。じゃあ、今度取りにくよ。御祝儀も持っていったんだろ?」

私は、答えるのにがかかった。

「万円、包んでいたわ」

「ありがとう。助かるよ。保育園の支払いがちょっとなっててさ」

健の声は、ほっとしたように聞こえた。

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私は、指先に力を入れた。今、誕会に呼ばれなかったことは、彼にとってしたことではない。けれど、おを受け取れるかどうかは、気にしている。

その、話の向こうで由美子の声がした。

「何て言ってるの?」

健は、受話をで覆いきれなかったのか、会話がそのまま聞こえた。

「母さんたち、御祝儀を持ってきたらしい」

「じゃあ、ちゃんと受け取った? 今、保育料の振り込みもあるんだから」

私は息を止めた。

「プレゼントもあるって」

「それは置いておけばいいじゃない。おだけ振り込んでもらえれば助かるんだから」

い言葉だった。けれど、その言は、私がい見ないようにしてきたものを、はっきりと目のに置いた。

健が慌てて受話に戻った。

「母さん、今のは気にしないでくれ。由美子も言い方が悪かっただけで」

「そう」

私は、落ち着いているつもりで返した。臓の音がの奥で響いていた。

「今度、プレゼントを取りにくよ。、振り込みもしてくれるんだよな?」

健は、いつものように続けた。私は、返事をしなかった。

「母さん?」

「今は、もう切るわね」

「え? 何かってるのか?」

「し疲れたの。おやすみなさい」

私は通話を切った。スマートフォンをテーブルに置くと、彦がこちらを見ていた。

「何と言っていた?」

私は、話で聞いた言葉をそのまま伝えた。

彦は何も言わず、顔を伏せた。湯呑みののお茶は、すっかりめていた。

その夜、私はよく眠れなかった。りよりも、しみがかった。息子にとって、私たちは孫の誕に呼ぶ族ではない。それでも、毎の振り込みをしてくれるではある。

私は、の朝になったら、何をするべきか決めようとった。

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