念願の一戸建てを購入した直は、離れて暮らす母・かず子のために、二階で一番日当たりのいい部屋を客間にした。ところが、初めて遊びに来た母は、夕食を終えるなり「そろそろ帰るわね」と言い出す。布団まで用意したのに、なぜ泊まってくれないのか。納得できない直は、何度誘っても断る母の態度に苛立ちを募らせる。一方、妻の咲には、毎日使いたくても使えない部屋があった。良かれと思ってした親孝行。その陰で、直が見落としていたものとは。
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